“食こそエンターテインメント”とは雑誌『dancyu』の変わらぬ編集方針ですが、子育て世代の食卓にもときとしてエンタメ感は必要です。楽しさに溢れたメニューは、目で見ただけで美味しさを感じとれるものだと思います(もちろん、たまーの休日ぐらいしかそんなことできませんが!)。 そんなエンタメ性溢れる料理がこのアボカドチーズハンバーグ。グツグツ煮詰まったデミグラスソース、丸々としたハンバーグにスッとナイフを入れると、ごろっとしたアボカドの中から2種類のチーズがとろけ出す……。もう口に入れるまでに、何度喝采が起きるかわかりません。 作り方のポイントはつなぎに使ったごはん。アボカドは加熱すると油が溶けたりし、ハンバーグが割れやすくなるので、今回はパン粉と牛乳のかわりに、潰したごはんを使いました。これなら、せっかく作ったのに、焼きあがったら……あぁ。といった、残念な結果も防げると思います。

 

丸ごとアボカドの中からチーズがとろ〜りボリューム満点の肉おかず

とろける!アボカドチーズハンバーグ

 

【材料(1個分)】

ごはん……100g

 合びき肉……200g   小麦粉……小さじ1   塩……小さじ1/4   あらびき黒こしょう・チリパウダー……各適量 アボカド(250g前後)……1個 ピザ用チーズ・チェダーチーズ……各10g 小麦粉…適量 デミグラスソース……150g

 

【作り方】

1.

ボウルにごはんを入れ、麺棒などで突いて潰す。

全体が均一に潰れたら、Aを加えて手で混ぜる。

しっかりと粘りが出たら半分にし、それぞれ小判形に成形し、冷蔵室で20〜30分やすませる。

2.

アボカドは包丁で切れ目を入れて半分にし、皮とタネを除く。①のひとつをラップの上に置き、

アボカドをのせ、タネがあった部分にチーズをのせる。残りの

アボカドと①を順にかぶせてラップで包み、

つなぎ目がなくなるように成形する。 3.200℃に予熱したオーブンで②を17〜20分焼く。

アルミホイルをかぶせ、そのまま庫内に5分ほどおき、余熱でさらに火を通す。 4.器(もしくはスキレット)に③をも盛り、好みでミディトマト、

トルティーヤチップス、イタリアンパセリなどを添える。温めたデミグラスソースをかける。

 

 

料理製作・スタイリング/佐藤かな子 撮影/前田アキラ