子育てのお悩みといえば、子どもの叱り方や習い事の選び方など、子どもにまつわる悩みが多いイメージがありますよね。しかし最近では、“理想の母親像”と自分のギャップに悩む母親が増えているようです。
理想の母親に悩む…ママが感じる“母ギャップ”とは?
“母ギャップ”とは、世の中の母親像や理想の母親像に対する自分とのギャップを感じること。今年4月に行われた「子育てと家事に関する意識調査」(パンテーン調べ)によると、20~50代のママ500名のうち70%が“母ギャップ”に悩んでいることが判明しました。
ネット上の女性向け掲示板でも、「料理上手で部屋もオシャレでいつも綺麗に片づいている… こんな母親になりたいけど私には無理だ」「小麦粉まみれの子どもに怒らずとことん付き合ってあげるお母さんの動画を見て、こんな母親になりたいと思った。常日頃、どうでもいい事で子どもを怒ってる自分が情けない」といった声が続出。理想と現実のギャップに悩まされている母親は多いようです。
同調査では、“母ギャップ”に悩んだママがどのような対策を行ったかもリサーチ。約85%の人が「まわりと比べない」「ママ友を無理に作らない」など独自のルールやポリシーを持っていると回答しました。独自のルールには「朝は定時より早く出勤」「子供の前でも弱音を吐くようにした」「周りの人と比べないようにする」など様々なものがあり、2人に1人が「マイスタンダード」を持つことで“ポジティブな気持ちになった”ことが判明しています。
“お母さんのようになりたい”女性は多い!?
世のお母さんたちは理想の母親像に悩まされていますが、実は“お母さんのようになりたい”と感じる娘は多いようです。「婚活支援サービス パートナーエージェント」は、20~29歳の未婚女性1,840人に対して「家庭内での母親の役割」に関するアンケート調査を実施。「お母さんのような母親になりたいと思いますか?」という設問に対して、59%が「なりたい」と回答しています。
“自分の母親が理想の母親像”と考える人は多いようで、ネット上でも「自分のことは二の次で、家族のために頑張ってくれた母のようになりたい」「家事は少し苦手な母親だったけど、いつも子どものことを考えてくれる母が大好き。些細なことでは怒らない、優しい母が私の理想」など自分の母親を理想像にあげる声が多く見られました。女性にとって人生の大先輩であるお母さんは、憧れる存在になりやすいのかもしれません。
とはいえ、母親世代とは時代も環境も大きく異なるのも事実。あまり無理して“理想の母親像”を追い求めすぎるよりも、マイスタンダードを設定し、悩みすぎないように工夫してみてください。
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文/河井奈津