家族も仕事も大事。それらを紡いでいくために、「強い妻でいたい!」と話す菊地亜美さん。「怖い妻じゃないですよ」と笑って話す姿には、ひとりの女性としての芯の強さが見えてきました。バラエティ番組で見せるタレント像とも違う、本音に迫ります。
体力をつけようとプロテインを飲む日々
── 産後2か月半で仕事復帰されたとうかがいましたが、産後ケアで大事だなと思ったことはありますか?
菊地さん:
骨盤矯正ですね。もっとしっかりやっておけばよかったなと思いました。産後復帰が早かったので、途中からやめてしまったんです。
骨盤矯正に行くと、いまだに「歪んでいる」と言われるので、初期の段階からもっとしっかりやっておけばよかったなと思います。
── 骨盤矯正以外では、産前、産後で大きく変わったことはありますか?
菊地さん:
娘が体にいいものを食べていればいいと思っていたんですけど、今は娘のために体力をつけようと意識するようになりました。
体力をつけないと、育児も仕事も乗りきれないなと思って。毎日、プロテインや酵素サプリを飲むとか、体にいいものは取り入れています。
── ご自身の健康にも気を使っていらっしゃるんですね。仕事復帰にあたって、お子さんの保育園選びのポイントになったことは?
菊地さん:
いいなと思ったのは、ウェブカメラがある園でした。保育園の様子が自分の携帯で見られるんですよ。
「お昼寝しているな」「ごはん食べているな」「お友達と遊んでいるな」と、リアルタイムで見られるので安心です。
── 仕事と子育ての両立で気をつけていることは何ですか?
菊地さん:
基本、今は仕事を週3〜4ペースにして、それ以上はやらないように調整しています。
仕事を詰め込んだ後にパンクしたら遅いので、「もっとできるぞ!」というところで止めるように。
夫とはアプリでスケジュール管理をしていて、お互いのスケジュール相談を毎日しています。
北川景子さんは“忙しくても会いたい”数少ないママ友
── 育児においてはSNSでのママさんともやりとりされていると伺いましたが、リアルのママ友事情はいかがでしょうか?
菊地さん:
もともと仲が良かった友だちが子どもを産んで、歳が近いことも多いんです。だからいろいろ聞いています。
それと、子どもと一緒に通える体操教室に行っているんですよ。何か“親子で一緒にできるもの”がほしいなと思って。
そこにいるママさんとお話したり、情報を共有したり、子どもを通じて仲良くなりましたね。
── ちなみに、芸能人のママ友さんはいますか?
菊地さん:
北川景子さんと、子どもの生まれた時期がすごく近いんですよ。私は産後復帰が早かったんですが、景子さんも復帰が早かったんです。
私がテレビを観ていて、「北川景子さん、産後復帰、はやっ!」と思っていたんですけど、景子さんも私に対して同じことを思ってくれていたみたいで(笑)。
お互いに復帰したてのときにバラエティ番組でご一緒して、景子さんが気さくに話しかけてくださって、すごく話が合ったんですよね。
そこからすごく仲良くしていただいています。だから、芸能界のママ友は景子さんだけです(笑)。
産後復帰はしたけど、育児は大変で家庭を優先して仕事をしているときに、子どもがきっかけで話ができたり、相談できたり、たくさん連絡を取ったりして、すごく頼れる存在です。
私自身、仕事をして、家事・育児があって…というなかで、友達と会う機会も減っているんです。
だから、そんな状況でも会いたいと思う人と、会いたいですね。景子さんは、そう思える数少ない大好きなママ友です。
「私がいれば大丈夫」と家族に安心を与える存在に
── そうした仕事と育児を両立されているママ友さんの存在は、心強いですね。そんな菊地さんが、今一番の仕事のモチベーションになっていることは何ですか?
菊地さん:
一番のモチベーションは、ただただ家族でいることを楽しみたいということですね。
仕事も今まで自分のためにやっていたんですけど、今は完全に家族のためにやっているので、頑張ろうと思えています。
── これからの菊地さんの展望は?
菊地さん:
仕事ではこれまでバラエティでやらせていただいてきたので、そこは変わらず続けたいですね。
そして、子育てしている女性、育児している方とも交流を取りながら、自分のプライベートに寄った面も共有していけたらと思います。
そうやって仕事もプライベートも両立して楽しくできるようにやっていきたいですね。
妻としては、すごく強い妻でいたいです。怖い妻じゃないですよ(笑)。
たとえば、旦那さんに何かあったり、落ち込んだりしたときでも、「私がいれば大丈夫」と、夫にも娘にも思ってもらえる存在でいたいなと思っています。
PROFILE 菊地亜美さん
1990年北海道生まれ。「アイドリング!!!」を14年に卒業後、バラエティ番組を中心にテレビに多数出演。18年に結婚、20年に第1子を出産。YouTubeやインスタグラムなどのSNS活動や、基礎化粧品のプロデュース業などマルチに活躍。
取材・文/小松加奈 画像提供/レプロエンタテインメント