朝日奈央さんや同郷の芸人の先輩たちに支えられたという菊地亜美さん

2014年にアイドルグループを卒業。バラエティ番組を中心にソロでも活躍する菊地亜美さんが結婚したのは、仕事が順風満帆なまさにそのときでした。「ひとりでも生きていける」と思っていた彼女に何が起きたのか?結婚までの心境の変化を明かしてくれました。

朝日奈央ちゃんとはお互い見守っている存在

── 「アイドリング!!!」を卒業後、メンバーの皆さんとの関係に変化はありましたか?

 

菊地さん:

「アイドリング!!!」には6年半いたので、メンバー同士、もうお互いのことが分かっていて、すごくいい距離感だったんです。

 

友達とも他でお会いした仕事仲間とも違う、唯一無二な存在。だから、あまり会わなくても昔のような関係に戻れるというか。卒業後も、そんないい関係を保てていますね。

 

── 特に仲がいいメンバーはどなたですか?

 

菊地さん:

今、バラエティで活躍している朝日奈央ちゃんは、私が「アイドリング!!!」在籍中にソロ活動していたときから、すごく応援してくれていたんです。当時は、彼女もまだそんなに仕事がないときで

 

だから、バラエティ番組などで彼女が活躍するようになったときは、すごく嬉しかったです。今でも「よかったね!」って思います。

 

── そうやってお互いに見守っている存在なんですね。

 

菊地さん:

そうですね。仕事で会っても、久しぶりなのに、他の仲間と違う感じがありますね。

 

テレビ出演したとき、「朝日がいっぱいテレビに出ていて悔しい!」みたいなことをネタで言うんですけど、彼女からは「また番組のために、魂、売ったでしょ!」って言われたりします(笑)。

同郷の芸人さんたちに助けられて

── ソロになってからのお仕事も順調で、バラエティ番組での活躍が光っていましたが、影響を受けた方や支えになった方はいらっしゃいますか?

 

菊地さん:

「アイドリング!!!」時代から、同じ北海道出身の平成ノブシコブシ・吉村崇さんに、よくしてもらっていました。

 

吉村さんって一見、破天荒な感じなんですけど、すごく真面目で、同郷の私をいろいろと気にかけてくれていたんです。

 

ソロになってから番組でご一緒する機会が多かったんですけど、そのときも、収録後に私が落ち込んでいたりすると励ましてくれたり。

 

私が吉村さんの楽屋に行って泣きついて相談したことも。大先輩なんですけど友達みたいな感じでお話させてもらっています。

 

バラエティの先輩って本当に優しい人が多いんですよね。くりぃむしちゅーの有田哲平さんにも結婚前はよくご飯に連れて行っていただいたりして、バラエティの話を聞いていました。

 

タカアンドトシのタカさんも同郷なので、よくご飯に誘ってくれましたね。

 

菊地亜美さんのご家族
旦那さんと出会って「この人以上に人のことを思えるなんて一生ない」と思ったそう

グループ卒業後のプランに結婚はなかった

── ソロになっても、元グループのメンバーや頼れる芸人さんたちが、菊地さんを支えてくれていたんですね。テレビのバラエティ番組などで活躍されていて、恋愛のイメージがなかったので、ご結婚を発表されたときは驚きました。

 

菊地さん:

本当に自分でもびっくりでした(笑)。周囲の方々もみんな驚いていたんですけど、一番私自身が驚いていましたね。

 

── どのような経緯で、結婚を決めたのですか?

 

菊地さん:

私はそもそも、結婚願望がなかったんです。グループを卒業してソロになるときに、事務所で2020年までのプランを考えようということになって。

 

でも、そこには結婚のの字もありませんでした。仕事が大好きで、自我が芽生えてきて、「私、一人でも生きていけますよ」みたいな、かわいげもない感じで。

 

そんなときに、今の旦那さんとたまたま出会ったんです。自分のスタイルを崩さずに「会えるときに会おう」みたいなスタンスでいられて、話もすごく合ったんです。

 

そこから毎週会うようになりました。私は、ちょっといいなと思っても3日以上連絡が途絶えると、「もうどうでもいい」と思うところがあったのに、こんなに連絡が取れるのってスゴイ!って。

 

出会って1週間後くらいにつき合って、9か月後に結婚しました。

 

その勢いがなかったら、結婚も、“大事な大事な”娘も生まれていなかったんだなと思うと、本当に「タイミング」って大事だなと思います。

強行突破の結婚だったでも後悔はない

── そのタイミングとは、どういう感覚だったんですか?

 

菊地さん:

長年つき合っていて結婚するタイミングにという方もいらっしゃいますけど、私は、タイミングって自分の気持ち次第だなって思うんです。

 

特に恋愛禁止ではなかったけれども、恋愛報道が出たときに、周囲にびっくりされて、「えっ、どういうこと!?」ってなりました。

 

結果的に、誰からも制限は掛けられていなかったけれど、気持ち的に強行突破して結婚した感じです(笑)。

 

でも、人のことを好きになれないと思う自分が、こんなにも大好きな気持ちになれたときに、「これがタイミングなんだ」って勝手に思ったんですよね。

 

── 気持ちのアクセルを踏みっぱなしだったんですね。

 

菊地さん:

そうですね。この人以上に人のことを思えるなんて、一生ないなと思って。自分が20代で結婚するとは思ってなかったけど、まったく後悔はないですね。

 

PROFILE 菊地亜美さん

1990年北海道生まれ。「アイドリング!!!」を14年に卒業後、バラエティ番組を中心にテレビに多数出演。18年に結婚、20年に第1子を出産。YouTubeやインスタグラムなどのSNS活動や、基礎化粧品のプロデュース業などマルチに活躍。

取材・文/小松加奈 画像提供/レプロエンタテインメント