4度目の幸福な結婚

3回の離婚経験を経て、4度目の結婚生活を送るララさん(50歳)。これまでの結婚は約2年で終わりを迎えていましたが、現在の夫とは5年半一緒にいます。「初めてありのままの自分でいられる」と話すララさんに、結婚生活や今の心境について聞きました。

夫の両親は“私の過去”を受け入れてくれた

ララさんが4度目の結婚を決めた際、夫は初婚で30代。それに対し、ララさんは3回離婚を経験しているうえ、8歳年上の44歳でした。当然、周囲の反応が気になりました。

 

「驚いたことに、夫の母親は何も言わずに賛成してくれました。とても懐の深い方なんです。夫の父親とは、一度じっくり話をしました。

 

(義父が)この結婚に対して何を心配しているか、私と夫がどれくらい結婚を望んでいるかなど、徹底的に向き合ったんです」

 

夫の父親と話をしたことで、この結婚を心から祝福してもらうには、ララさんと夫が幸せになり、まわりの人たちに安心してもらうのが一番の方法だと思うように。

 

「いろいろあったけど、幸福な家庭を築けて本当によかったね」と言ってもらえるよう、時間をかけて周囲の信頼を得ようと決意します。

 

「一方で、私の母や親戚たちは“また籍を入れるの!?”とあきれ、怒ってもいました。実際、3回離婚し、周囲も振り回してしまったから、何を言われても仕方がない部分はありました

 

でも、口には出さなかったものの、今度の結婚は絶対うまくいくと確信がありました」

些細なことや感情を自然と話せる夫婦関係

確信を持つのには理由があります。現在の夫といると、ありのままの姿をさらけ出せるのです。嫌なことがあっても一方がガマンするのではなく、話し合って、ふたりで結論を出していきます。

 

「夫とは、どんなことも共有しています。悲しいことを思い出したときも、胸にしまうのではなくて“こんなことを思い出しちゃった”と伝えます。

 

夫は全部受け止めてくれる、そんな絶対的な信頼があるから、一緒にいるだけで本来の自分をさらけ出せるんです」

 

夫にも変化がありました。もともと夫は、感情を表に出さないタイプ。人と接する際も、頭で考えて行動しがちだったそう。

 

たとえば、恋人の頭をなでる場面でも“彼女が可愛いから”ではなく“こういう場面では頭をなでるのが正解”と、マニュアル的な接し方をしていたといいます。

 

「でも、私は気持ちの入っていない態度は嫌で、“今のはどんな意味があるの?”と、毎回のように聞いていました。

 

すると、夫も感情が鍛えられたようで、自分の思いを正直に出してくれるように。一緒にいればいるほど、居心地のよさが増しています」

結婚がうまくいかなかった理由がやっとわかった

ララさんも3回の離婚を経て、大きく変わった部分があります。これまでは「離婚したのは相手のせい」などと知らず知らずのうちに他人の責任にしていました。それが、自分にも原因があったと客観的に見られるように。

 

「“私が耐えれば丸く収まる”とムリをしても、結局うまくいかないと痛感しました。

 

幸せになるためには、みずからがどうしたいのかを見極めて、パートナーに思っていることを伝えたり、何らかの行動を起こしたりすることが大事だと思いました」

 

また、“思い通りの人生を歩めないのは親が厳しかったせい”と考えがちでしたが、その思いも昇華されました。3度目の離婚後、やりたいことを徹底的に行ったことで、気持ちが満たされ、不満を手放せたのです。

 

「子どもの頃、親がいい顔をしないから、ダンスや音楽を習いたかったのにガマンしていましたが、“親の顔色をうかがわなくても、自分の好きなことをしていい”と気づきました。親を理由に、勝手に制約を課していたんですよね。わだかまりが消えていきました」

 

周囲に対しても、つらいときは自分からヘルプを出したほうがいいと感じるそう。離婚を繰り返していたときは、厳しいことを言われるのが嫌で、周囲とは距離を置きがちでした。

 

「今振り返ればもっと人を頼り、相談したらよかったと思っています。でも私が壁をつくっていたから、周囲もどうしようもなかったはず。素直になっていたら、親身になって助けてくれた人はいたんだろうなと、今ならわかります」

初めてのマンション購入「この日常を手放したくない」

庭に植えたダリア
自宅の庭に植えたダリア
現在、結婚5年半を迎えたララさん夫婦。入籍から3年ほど経った頃、マンションを購入しました。ローンで家を買うことは、ララさんにとって憧れでした。

 

「結婚と離婚を繰り返していたころ、15回以上引っ越しをしました。どこに行っても居場所を見つけられずにいたんです。家の購入は私にとって、その場所に根を張って生きていく象徴です。今の夫と出会って、ようやく地に足をつけられた気がします」

 

庭つきのマンションで花壇に花を植えるなど、何げない幸福をしみじみと噛みしめる日々です。そして、猫も2匹飼い始めたそうです。

 

「猫や花の世話をしていると、私はこの先もずっとここにいるんだなと実感できます。他の人から見たら、平凡で当たり前のことかもしれません。でも、私にとってはようやく手に入れた、かけがえのない生活。この楽しい毎日を夫とともに、ずっと続けていきたいですね」

ララさん(ブログ https://ameblo.jp/lala-koshiawase)

文/齋田多恵 写真提供/ララさん
※上記は、ララさん個人の経験談・感想です。