夫とは実は正反対 だからこそ良かったことも

── はからずも旦那さんの作ったおみそ汁に救われたそうですが、ほかに「同じなんだ、よかったあ」とホッとするような出来事はありましたか?

 

愛田さん:

あんまりないかも…。実際、正反対なことばかりなので。だからこそ、大根の切り方が同じだったときはとてもびっくりしました!

 

逆に正反対でよかったなと思うことは多々あります。私が感情的に処理しようとしていた問題を、理性的な夫の助言のおかげでうまくまとめることができたり。

 

ちなみに夫にも同じでよかったことがあるか聞いてみましたが「人と何かを共感したいと思ったことがない」と言われ、「そ、そんな人もいるのか…」と驚きました(笑)。

 

── それだけ冷静な旦那さんなのですね(笑)。家事もお得意そうな印象ですが、分担はされていますか?

 

愛田さん:

夫が几帳面な人でゴミの分別とゴミ出しが得意なので、完全に甘えています。私は子どもが好きな食べ物・嫌いな食べ物を把握しているので、もっぱら料理担当ですね。他の家事についても、自然にお互いの得意なものをそれぞれ担当しています。

 

わが家はこんな感じでなんとか回せていますが、ワンオペだともっと苦労するだろうな…と想像します。

 

── コロナ禍の今は思いどおりにならないことも多いですよね。仕事と家事・育児はどのように両立していますか?

 

愛田さん:

今は連載のお仕事を持っていないので、がむしゃらに仕事をして家事と育児も必死にやる…という状況ではないのですが、今後お仕事が増えたら、食事をほぼテイクアウトにするとか、家事を最低限まで減らすと思います。

 

今はコロナの影響で急に休園・休校になったり、在宅勤務ができても小さい子がいて思うように仕事が進まなかったりと大変な状況のなか、歯を食いしばって頑張っているお母さんはたくさんいると思うんです。その方々にどうやって両立しているのか、お話を聞きたいくらいです。

 

── 私も子育て中で仕事との両立に苦労していますが、自分にご褒美をあげてのりきっています(笑)。愛田さんはパンが大好きということで、パンを題材にした漫画『ふかふか放課後パンくらぶ』を描かれていますが、疲れたときはやっぱりパンをご褒美に?

 

愛田さん:

疲れたときはとにかく甘いものやフワフワしたものを食べたくなりますね。パン屋さんの食パンの白いところだけをひたすらムシャムシャ食べます(笑)。もちろん、後から耳もちゃんと食べますよ。パンだけじゃなく、息子が好きなチョコなど甘いお菓子のストックをこっそりもらったり。やっぱり、食べることって大事だなと思います。

 

 

小学校時代、「私だけが変なの!?」と密かに傷ついた出来事が、パートナーによって20年ぶりに肯定され、救われたという愛田さん。Twitter上に共感してくれる人がたくさんいることにも励まされたそうです。とても明るい気持ちになれるツイートでした!

取材・文/望月琴海