「勉強は必要なのか」と考えたことはありませんか? 多くの人が通ってきた「義務教育」。その中で生まれる疑問や問題を考える番組が放送されていました。出演者の10代の若者やお笑いコンビ・ぺこぱの意見の中から、未来を考えるヒントがもらえるかもしれません。
10代にとって「理科」は必要?
2021年12月22日に放送された『ぺこぱポジティブNEWS』(テレビ朝日系)では、特別回として「ポジティベート」を開催。ぺこぱと10代の若者が円を作って、“日本の教育の未来”についてポジティブに語り合うという企画でした。
「日本の義務教育ってどうなの?」というテーマでディベートがおこなわれる中で、ぺこぱのシュウペイさんが「将来、社会に出たときに役立つことなら教えて欲しかったな」と発言。それを受けたぺこぱの松陰寺太勇さんが義務教育の中で不要だと思うものは何かを問いかけると、ゲストの1人から「理科とか」という回答がありました。
“リトマス試験紙とか使わなくないですか?”と一同が盛り上がると、松陰寺さんは「将来科学のことを勉強したいという人にとっては非常に大事な入り口かもしれないじゃない?」と優しく回答。さらに「どう枝分かれするかによって、必要か不必要かは別れてくる」と続けていました。
テストを廃止してもいい!?
ゲストとぺこぱが体験談も踏まえながら議論をしていく中で、シュウペイさんからも意見が。シュウペイさんは“テストはいらないんじゃないかな”と、プレッシャーを感じながらの勉強を疑問視する発言をしています。
シュウペイさんの意見に賛同の雰囲気が広がると、同席していた女性アナウンサーが中間テストと期末テストを廃止した学校の事例を紹介。ゲストとぺこぱの2人は「学生の憧れですね!」とテンションが上がっている様子でした。
それではなぜ中間テストと期末テストを廃止したのでしょうか。廃止の理由は「ある時点での学力を切り取っている」「一夜漬けをうながす」など。その代わりに各教科の単元テストを実施して理解力の向上を狙ったと明かしています。この方法には松陰寺さんからも、「プレッシャーもそんなにないもんね」と好意的な反応があがっていました。
優しさに溢れたぺこぱのアドバイス
10代と一緒に教育について話し合っていたぺこぱですが、NHKの『ここはぺこぱと倫理です。』では少し哲学的な質問にも答えています。生きづらさを感じている人に優しく寄り添うぺこぱの回答をご紹介しましょう。
「“ヒマ”と“多忙”どっちが幸せですか?」をテーマにした回では、コロナ禍で仕事が減った時期を思い出しながら回答していた様子でした。「ヒマだと余計なことを考えてしまうので多忙な方が幸せ」という投稿に、松陰寺さんは「ヒマな人は引き出しに物を入れる時間」と発言。さらに「インプットの時間にあててほしい」と前向きなアドバイスをしています。
毎日の生活の中で、どうしても悩みは生まれてしまいますよね。もしかしたらぺこぱのポジティブな考え方に、悩みを解消するヒントが隠されているかもしれませんよ。自分なりの解決法が見つからない人は、ぜひ参考にしてみてはいいかが?
文/牧野聡子