社会的・文化的に作られた性別を指し示す“ジェンダー”という言葉。近年この「ジェンダー」が広く知られるようになり、我が子へどう声かけすればいいかわからなくなるママも多いのではないでしょうか。タレントのスザンヌさんも、そんな悩みを抱える1人です。
自分自身が「女は愛嬌」と教えられてきたからこそ…
12月5日に公開された日経テレ東大学のYouTubeチャンネルでは、スザンヌさんと実業家の西村博之さん(以下:ひろゆきさん)、そして半熟仮想株式会社代表取締役にしてイェール大学助教授の成田悠輔さんが登場。“男の子への声かけがわからない”と語るスザンヌさんに対して、成田さんが出したアンサーが大きな注目を集めています。
ことの発端は、彼女の“人の良さ”について語られたときのこと。じつはスザンヌさんは幼少期の頃から「勉強はしなくていいから女は愛嬌。そして挨拶」と母親に教えられて育ってきたそうで、自身の人間性についても“それを意識して大きくなったので、母の教えが良かったんじゃないかな”と語っていました。
しかしだからこそ、男の子の育て方がわからないというスザンヌさん。彼女自身が“女だから”ということで得してきた部分が多かっただけに、ついつい自分の子どもにも「男の子だから泣いちゃダメ」などと言ってしまうことがあるそうです。
挨拶と愛嬌は男の子にも通用するスキル?
そんな彼女の悩みに対して、成田さんは「挨拶と愛嬌はむしろ男の子のほうが効くんじゃないですかね?」と返しました。というのも、成田さん自身も“日本人の男は驚くほど愛嬌がない”と感じていたそう。「愛嬌とかって女性的なものだと捉えられる気がしますけど、全然男にも通用するスキルなんじゃないかな」と持論を述べています。
一方ひろゆきさんも“日本の男性は、体育会系は入っておいたほうが得な気がする”と助言しており、その理由については“体育会系の下っ端スキルを持ってると、わりと日本社会ってどこに行っても許してもらえたりする”ため。
「女だから」「男だから」にとらわれない2人の柔軟な考え方は、ネット上でも大きな話題に。「愛嬌と挨拶は最強の処世術」「ジェンダーにとらわれすぎないことも大事だよね」といったコメントが相次ぎ、スザンヌさんも納得した表情を浮かべていました。
成田さんが思う学歴より大切なこと
成田さんといえば、過去に配信された「xDiversity(クロス・ダイバーシティ)」のYouTube動画でも子育てや教育について語っています。
注目を集めたのは、“自分の子どもにどこの学校へ行かせたいか”という話題での一幕。周りからさまざまな意見が飛び出すなか、成田さんは「教育とか子育てと言われているものは、親の納得とか自己満足っていう部分がすごく大きいと思ってて…」「子育てでトラウマをつくる親ってけっこう多いじゃないですか、『失敗した』って…」と話を切り出します。
だからこそ、どの学校へ行かせるかというより、上記のように自身の子育てについて考えるほうが大事だと語った成田さん。続けて「子ども自身についてはまぁ、何が幸せかとかってわからないので」と前置きしつつ、“どっちかっていうと『何が正しいか』ということよりは、本人が間違ってると思ったときに逃げ出せる逃げ道を作っておくことが重要なのではないか”と自身の考えを主張していました。
成田さんの育児論には、世のママたちも思わずハッとさせられたのではないでしょうか。
文/河井奈津 ※画像はイメージです
参照/日経テレ東大学YouTubeチャンネル「【ひろゆき爆笑】スザンヌの魔力! 笑顔でヘキサゴンの秘密告白【成田悠輔… 転生】|Re:Hack」https://www.youtube.com/watch?v=AVzSfQyQZQk
xDiversity YouTubeチャンネル「【xTalk #3】小島武仁×成田悠輔×遠藤謙×落合陽一/JST CREST xDiversity」https://www.youtube.com/watch?v=4nGcE9uYbnY&t=5080s