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暮らしに欠かせない“スマホ”は便利な反面、私たちに様々な影響を及ぼします。中でもスマホによる学力低下が書籍などでも紹介されて、注目を集めています。そこで今回は、スマホが学力に及ぼすリスクについて見ていきましょう。

 

“ながらスマホ”が学力低下の原因!?


5月20日放送の『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)では、スマホと学力の関係性について紹介。林修先生によると、スマホの使用時間が“4時間以上”と“1時間未満”の生徒では、勉強時間が短くても“1時間未満”の生徒の方が平均点がよいそうです。さらに別のデータには、コミュニケーションアプリの使用時間が長くなるほど成績が下がるという結果も。

 

一見スマホを使うほど成績が悪くなるように感じますが、実は勉強中にスマホを使う“ながらスマホ”が学力低下の原因だと言われています。

 

スマホが学力低下に繋がるのか、アメリカの大学生を対象に検証が行われました。スマホを「机の上に置く」「ポケットに入れる」「別の部屋に置く」の3つのグループを作り、記憶検査などを実施。するとスマホを別の部屋に置いたグループが最も成績が高く、机に置いたグループが最下位という結果に。

 

もともと人の脳は、1つのことにしか集中できません。スマホが近くにあるだけでも集中力が散漫してしまうので、学力低下に繋がると考えられています。

 

番組を見ていたTwitterユーザーからも、「ながらスマホが学力低下に繋がるって、まんま私…」「確かにスマホを別の部屋に置いたら、めっちゃ勉強に集中できたな」などの声が多く見られました。

 

せっかく勉強しても学習効果を薄くしてしまう“スマホ”。一度使い方を見直す必要がありそうですね。

 

スマホ依存症を予防する“プチスマホ断食”&スマホアプリ


スマホがもたらす影響は学力以外にも。2月17日放送の『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)では赤坂診療所所長の渡辺登先生が登場し、子どもの“スマホ依存症”について言及しました。

 

子どものスマホ依存症でやってはいけないのが、スマホを子どもから強引に取り上げること。無理矢理取り上げると「楽しみ」「やる気」などを失い、気持ちが不安定になるケースがあるそうです。

 

そこで渡辺先生が紹介した依存症の予防対策が、“プチスマホ断食”。プチスマホ断食とは子どもとルールを決めて、スマホから離れる時間を少しずつ増やす方法です。「夜10時以降はスマホを使わない」「食事や勉強中はスマホに触らない」など、子どもが納得しやすいルールを決めていくのがポイント。

 

しかしスマホを使わないと決意しても、つい触ってしまうことも。そんな時にはスマホアプリ「Forest(森)」がおすすめです。自分で設定した“スマホを我慢する時間”を守ると、その分だけ木が育つ育成アプリ。スマホをうっかり使うと警告文が表示され、木は枯れてしまう仕組みです。

 

スマホがもたらすものはよいことばかりではないので、スマホの利用時間が多い人は少し対策を考えてみてはいかが?

 

文/河井奈津