仕事で失敗して落ち込んでいるときに、「だから言ったじゃん」と、同僚からの無神経なひと言。
いまさら指摘されてもどうしようもないのですが、「助言を聞かなかった私が悪かったのかも」と必要以上に自分を責めてしまう人もいます。
繊細な人が「だから言ったじゃん」発言から心を守るにはどうすればいいのでしょうか。
『繊細な人 鈍感な人』著者であり、心理カウンセラーの五百田達成(いおたたつなり)さんに伺いました。
本当はアドバイスなんかじゃない
この「だから言ったじゃん」発言、ただでさえ落ち込んでいるときに、追い打ちをかけられて余計に悲しい気持ちになってしまいますよね。
繊細な人であれば、つい「すいません」と謝ったり、「せっかくアドバイスをくれていたのに」と反省してしまうかもしれません。
でも、果たしてそうでしょうか。
そもそも前向きなアドバイスをくれるならまだしも、「だから言ったじゃん」とあと出しで言ってくるような人は、あなたのことを本気で心配しているわけではありません。
「事前にアドバイスしていたから私には責任がない」という逃げの心理や、「私はこの失敗を予見していたの、すごいでしょ?」という謎のマウンティングも見え隠れします。
こうした人に対して、「今さら言わないで!」と思う気持ちはまったくもって正論です。
「だから言ったじゃん」発言には、必要以上に苦しむことはないのです。
自分のことを本気で心配していない人からの言葉なんてスルーしてしまいましょう。「ですよね〜」「やっぱり〜」と笑って受け流せれば完璧。
そして、相手に直接言い返すことができなくても(直接言い返せる人はどんどん言い返してOKです!)心の中でくらい思いっきり反論してくださいね。
すっと気持ちが軽くなるはずです。
監修/五百田達成(いおたたつなり) 取材・文/上野真依 イラスト/りゃんよ