特別な食材を使わずパパっと調理できるため、「よく焼きそばを作る」という人も多いのでは? 先日放送された『スッキリ』(日本テレビ系)ではミシュラン一つ星店「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作さんが登場し、“究極の焼きそば”のレシピを紹介していました。
野菜はざく切りより細切り!?
難しい調理方法ではなく、家庭にあるものを使って簡単に“究極の焼きそば”を作れるという今回のレシピ。鳥羽シェフならではのこだわりと共に詳しく見ていきましょう。
まずはキャベツ、ピーマン、にんじん、玉ねぎ、もやし、ぶなしめじなどの野菜を各100g分ほど切ります。ここでポイントとなるのが、麺に合わせて野菜を細切りにすること。ざく切りにするよりも麺と絡んで一緒に食べやすくなりますよ。
次に豚バラスライス肉60gを3cmほどにカット。切った豚肉とシーフードミックス80gを炒めていくのですが、サラダ油ではなくラード適量を使うと豚肉の風味とコクが増すそうです。
野菜と塩適量もフライパンに投入して肉野菜炒めを作ったら、2つのソースを使って味つけ。まずは袋麺についている粉末ソースを水大さじ1で溶いたものを入れます。次にオイスターソース18gを加え、具材にコクと酸味をプラスさせましょう。
白だしと溶き卵でひと味違う仕上がりに
ソースが具材全体に行き渡ったら、いったん具材を皿などに移してフライパンを軽く洗います。具材と麺を別々に炒めると余分な水分が飛び、ベチャベチャした舌触りになるのを防げますよ。
麺は500Wの電子レンジで30秒ほど加熱した後でフライパンへ。この時に水40mlに白だし3gを混ぜたものを使って麺をほぐしてください。白だしを使うことにより風味と味がグッとアップするそう。ある程度炒めて水分がなくなったタイミングで、お好みソース適量を加えれば完成です。
麺と野菜を盛りつけたら、食感と風味にアクセントをつけるために天かすと黒こしょう各適量をトッピング。さらに1個分の溶き卵に焼きそばを絡めて、すき焼きのように食べるのが鳥羽シェフ流です。このレシピを実践したアナウンサーの森圭介さんは、「(野菜の)食感は残っているけど口に引っかからない」「これ考えついたの天才」と大絶賛していました。
しゃぶしゃぶ肉&こんがり麺の焼きそばも
ひと手間取り入れるだけで作れる“究極の焼きそば”ですが、市販の袋麺を使っておいしく仕上げるコツは他にもあるよう。料理研究家コウケンテツさんも自身のYouTubeチャンネルで焼きそばの作り方を紹介していました。
コウケンテツさん曰く、すぐに火が通る“しゃぶしゃぶ肉”を焼きそばに使うのがベスト。炒める際は玉ねぎの上にしゃぶしゃぶ肉を広げるように重ねて、肉と玉ねぎを絡めるように混ぜ合わせましょう。こうすることで肉が固くなるのを防げるうえ、他の具材と味が馴染むそうです。
さらに麺の焼き方にも秘訣が。表面にこんがり焼き目をつけるため、フライパンでサラダ油大さじ1を熱した後に麺を入れてください。すぐに麺をほぐさずしっかり焼くことで、麺の中の気泡が膨らみ味を吸いやすくなりますよ。
シンプルながら、ちょっとした工夫で味に深みが出る焼きそばレシピ。いつもの調理にひと手間加えて、グレードアップした焼きそばを楽しんでみては?
文/河井奈津 ※画像はイメージです。
参照/『スッキリ』公式サイト「“みんなの食卓”第13回『すき焼きそば』https://www.ntv.co.jp/sukkiri/articles/1727xm8jrdfw3eryhb4s.html
料理研究家 コウケンテツ公式YouTube「料理研究家コウケンテツが教える市販の袋麺とソースで最高に美味しい極上の焼きそばをつくる3つのポイント」https://www.youtube.com/watch?v=0Aj58AKipa0