みなさんは“起業”に対してどのような印象を持っていますか? “経験を重ねた後に目指すもの”と思いがちですが、最近は若くして起業に成功する人が多いよう。今回は7月放送の『マツコ会議』(日本テレビ系)で紹介された、20代起業家に注目しましょう。

趣味で始めたInstagramが仕事に…

同番組には、株式会社yutoriのCEOである片石貴展さん(27歳)が登場。

 

片石さんは会社員時代(23歳)にInstagramで「古着女子」というアカウントを立ち上げ、モデルの顔出しをしないコーディネートに特化した画像を投稿していたそうです。

 

趣味で始めたアカウントでしたが、古着好きのSNS世代に注目されてフォロワー数は28万人まで増加。日本最大級の古着コミュニティーに発展しました。

 

片石さんの経歴を知ったMCのマツコ・デラックスさんは「こういう展開を想定して立ち上げた?」と質問したところ、「ぶっちゃけ趣味」と答える片石さん。さらにマツコさんは“あわよくば好きなことで金儲けできたらいいなって感じ?”とたずねたら、「そのくらい志が低い感じ」と話しています。

 

その後も片石さんの話を詳しく聞いた後、「(片石さんが)王道は行きたくないんですよ」「『あの人変わってるね』で勝負はしたいんだけど、王道の人と同じ土俵で勝負したい」と分析していました。

“連続起業”はゲーム感覚!?

続いて“連続起業家”と呼ばれる株式会社NOKIDの社長・浜村涼輔さん(26歳)にスポットが。

 

浜村さんは23歳でプログラミングスクールを起業し、2年で8店舗まで拡大するもあっさりと売却。新たに始めたのがYouTubeの広告漫画動画の制作で、既に50社以上の企業と契約しています。

 

浜村さんの説明によると、“小学校でプログラミングが必修化される”という情報を知った時に“絶対に来るな”と確信。マツコさんは「23でそれを立ち上げて26でもうコレをやってるんだよ。アタシ3年間、うじうじしてただけの時期があった」とコメントし、浜村さんの行動力に脱帽している様子でした。

 

さらに「何が一番面白いのか? って言われたらなんて答える」と聞くと、「ゼロからイチの新しいビジネスを立ち上げる瞬間が何よりも大好き」とコメント。ちなみに昔から“飽き性”だという浜村さんは、「やりたいことも1日1個ぐらい出てくる」「ゲームをやっている感覚」とも語っています。

 

番組終了後、視聴者からは「思い立ったら行動に移すことって本当に大事」などの声が後を絶ちません。

20代で起業したい人は約4割

成功した20代起業家に注目しましたが、そもそも20代で「起業したい」と思っている人はどのくらいいるのでしょうか?

 

freee株式会社は、以前“「起業」に関するアンケート調査”を実施。20代~シニア層(50~69歳)の回答者に“あなたは起業に関心はある?”とたずねたところ、「ある」と答えた20代は39.5%でした。最も多かったのは30代の42.4%で、シニア層の「28.7%」が一番少ない割合という結果に。

 

また“起業したい理由”を質問したところ、全世代を通じて「自由に仕事がしたかった(年代合計46.0%)」「収入を増やしたかった(年代合計34.5%)」などの回答が上位に選ばれました。

 

起業に対する考え方は人によって様々。新しいことにトライしたくても一歩が出ない人は、20代起業家の行動力を参考にしてみては?

文/河井奈津
参照/freee株式会社「『起業』に関するアンケート調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000229.000006428.html