2010年に子育てのためにモデルを引退し、昨年10年ぶりにパリコレへ電撃復帰した冨永愛さん。世界の第一線でトップモデルとして活躍する彼女ですが、じつはその背景にはコンプレックスに思い悩んだ時期があったそうです。
冨永愛さんを悩ませた“コンプレックスの正体”
7月4日に放送された『日曜日の初耳学』(TBS系)では、大人気企画「インタビュアー林修」を実施。今回のカリスマゲストとして冨永さんが登場し、自身が抱えるコンプレックスとその向き合い方について教えてくれました。
14、15歳の時から身長が175cmあったという冨永さんは、“長身”をものすごくコンプレックスに感じていたとのこと。時に同級生たちから「ジャイアン冨永」「ひょろひょろガイコツ」などと心ない言葉を浴びせられたこともあり、自身の体を憎むほど精神的に追い詰められていたといいます。
そんな彼女の人生を大きく変えたのがモデルの世界。姉から「モデルをやってみたら?」と言われてその業界に関心を持ち、15歳の時に雑誌『プチセブン』(小学館)でモデルデビューへ。“ただ自分のことを好きになりたい”という一心でモデルの世界に足を踏み入れ、のちに世界へと羽ばたいたのでした。
コンプレックスはなくならない?
とはいえ唯一無二のカリスマモデルになった今でも、自身のコンプレックスはいまだ消えていないという冨永さん。番組内で彼女は「コンプレックスは消えない」と断言しており、「コンプレックスを小さくすることはできる。消そうと思わないほうがいい」と言葉を続けています。
というのも、コンプレックスは消そうとするほど、逆に重くのしかかってくるものだから。ではどうすればいいのしょうか。冨永さんは、「劣等感ばかりを見るのではなく、“できること”のほうを見てたら世の中は変わる」と語っていました。
この考え方には林修さんも深く共感したようで、「特にこれからはそうしたほうがいいと思いますね。できないことを努力したって最初からできる人には勝てないので」「学校で僕が一番いけないと思うのは“できないことを頑張ってできるようにしよう”っていう(風潮)」とコメント。
番組視聴者からも「冨永さんの言葉に元気をもらえた」「コンプレックスは上手に付き合っていくぐらいの感覚がちょうどいいのかも」などと前向きなコメントが後を絶ちません。
現代ホスト界の帝王もコンプレックスを抱える?
コンプレックスは冨永さんに限らず、誰にでもあるもの。現代ホスト界の帝王・ROLANDさんも、以前放送された『ノンストップ!』(フジテレビ系)で自身のコンプレックスについて語ったことがあります。
じつは彼の自著『君か、君以外か。君へ贈るローランドの言葉』(KADOKAWA)にて、「コンプレックスが強いのは、向上心が強い証だ」と記しているROLANDさん。
「自分がここまで容姿を磨くことができたのだって、自分の容姿にコンプレックスがあったからだ」と綴っており、番組内では「逆にコンプレックスがあったから成功できた」とも語っていました。
スーパーモデルも現代ホスト界の帝王も、誰もが抱えるコンプレックス。本当に大切なのはどう解消するかではなく、どう向き合っていくかということなのかもしれません。
文/内田裕子