快適性とおしゃれのデッドラインを探していきたい
例えばデニム。あまりにファッションの定番アイテムとされてきたため、持っていて当たり前だと思ってきたのですが、案外なくてもいいのではと。
ウエストはボタンだから食後は苦しくなるし、ウエストゴムの長時間履いても楽なあの感覚に比べて随分我慢して履いているなと思いました。自分の服装の系統的にどうしてもデニムが必要!ということなら、多少我慢しても履きこなそうという意欲が湧くのですが、最近は別にデニムでなくてもいいなぁというのが正直な気持ちです。
世の中で定番とされていても、自分にとって不要なら持たなくてもいいんだと気づき、デニムは手放すことにしました。
田舎の方に住んでいた頃、1人1台の車所有が当たり前だったのですが、工夫すれば一家一台でもいけると気づいて一台手放したことがありました。「世の中の当たり前」と「我が家で必要なもの」は違うと気づいて手放せたのですが、あれに似ているなと思いました。
とはいえ、ここで主張しておきたいのは、おしゃれしたい心まで捨てるつもりはないということ。
上から下までなにもかもゆったりサイズで、快適性>>>>>>おしゃれとしたい訳ではなく、自分として譲れない快適性デッドラインを探り、快適性とおしゃれの両立ができるラインを探ってアイテムを選びたいという思いでいます。
ウエストがゴムなのがスタンダードなリブパンツやサテンパンツなどを選びつつ、思い描くシルエットは妥協せずにいきたい、そんな2021年夏です。
文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子