2年前の“騒動”がきっかけで、約30年ぶりに原田龍二さん(50)と共演。かつての鎌江愛さん(48)が芸能界に復帰しました。夫をどう許し、許していないのか…。結婚からちょうど20年の心境を語ってくれました。

夫の不倫が思いがけず…

「昔もこういうことをやっていたな…という懐かしい気持ちがよみがえると同時に、本番前には緊張してしまいますね。

 

夫婦共演という形で、芸能界に戻ってくるとは思わなかったので不思議な感覚です」

 

そう語る原田愛さんは、2年前の龍二さんの“4WD不倫”とも言われた騒動に、思いがけない巡り合わせを感じている。

 

「あのような報道で、原田が出演していた青汁のCMも打ち切られるのが当然ですが、そのまま続行。

 

そのメーカーの社長さんから、夫婦で共演してみないかというお話をいただき驚きましたが、私でよければと受けることになりました」

青汁の「大麦若葉」のCMで30年ぶりの共演

愛さんは、約30年前の高校生時代に『ミュージックステーション』(テレビ朝日)のミニドラマで、龍二さんと初共演。その後も、ドラマなどにも出演したが芸能界を引退。結婚後は専業主婦として表舞台からは遠ざかっていた。

原田と仕事を両立することはできない

「私は不器用で、原田や家庭と仕事を両立させることはできないと思い、専業主婦への憧れもあり芸能界は引退しました。

 

でも、そのまま仕事を続けていたら、どうなっていただろうなという気持ちもありました。子どもたちが成長して手がかからなくなるに連れて、仕事への気持ちが高まっているところでした。

 

原田の不倫問題で、疑問を持つ人もいるかもしれませんが、挑戦したい気持ちが勝りました」

ショックで許すことはできない

そこで、いやでも注目されるのは2年前の騒動だが、夫の不貞は水に流したということ?

 

「原田のしたことは、なかったことにするつもりはなく、ショックでしたし、許すことはできません。あのときは、一時的に家を出てもらいましたが、ひたすら謝っていて、どうやら反省しているようすはありました。

 

さらに、原田の長所と短所をはかりにかけた場合、まだいいところのほうが多いということで、離婚まではしなかったということです」

現在、18歳の長男と15歳の長女にも相談したという。

 

「子どもたちも怒っていましたが、“別れないでほしい”と言われましたし、ふたりともパパのことが大好きです。

 

私自身も幼いころに両親が離婚して、母子家庭で育ち寂しかった記憶があるので、子どもたちにそれを背負わせたくない気持ちもありました」

 

何よりも、愛さん自身の気持ちと向き合っての決断だったという。

夫婦関係で変わったことは…

「自分の幸せを考えた場合も、それまで仲良しで、これからも仲良くできそうだったので、思いとどまりました。

 

原田のした行為はパッとふたをするというか、“見ざる・聞かざる・言わざる”です。三猿はもう1匹いる伝承もあるそうですね。“せざる”でこれは原田に守ってもらいたいですね」

30年前、出会ったころの愛さんと龍二さん

ユーモアを交えながら、あくまで前向きな愛さん。今回の騒動で夫婦の関係は変わったのか気になるところ。

 

「変わったのは車くらいです(笑)。騒動のときは4WDでしたが、現在は座席が倒せないステーションワゴンです。

 

何か買ってもらっても、それが記念として残るのは嫌ですからね。

 

お正月のハワイ旅行には連れていってもらいました。芸能人の王道だと思いますが、原田はそういうことはしないタイプなので、思いきったのでしょう。

 

でも最近はまた、4WDに乗りたいと言い出して…本当に反省しているのか? とも思います」

2回目の過ちではない

もはや“達観”しているようにも見える愛さんだが、これまでに何度も修羅場をくぐってきたからこそ。

 

2年前の謝罪会見で龍二さんは、愛さんとの交際期間中にも同じことがあり、“2回目の過ち”だったことを告白したが…。

 

「実は結婚後に7年間、京都に住んでいたことがありましたが、そのときも怪しい行動はありました。

 

原田はウソが下手なので、わかりやすいところはあります。でも、それをいちいち疑ったり心配したりすると、こちらが辛くなり後ろ向きになるので、いい面を見るようにしています」

 

そこまで前向きになれる龍二さんの長所とはいったい…。

次にまた不倫をしたら…

「原田は一緒にいて本当に面白い人で飽きないんです。子どものことも大切にしますし、家事もやってくれます。

 

ゴミ捨ても、風呂掃除も、部屋の掃除もしますよ。不倫騒動のときは、息子のサッカーのスパイクも磨いていました。

 

次にまた不倫すれば、別れることは考えると思いますが、今回のように長所が上回る可能性もあるかもしれません。悔しいですけど…。こう言うと原田が油断するので書いてほしくないんですが(笑)。

 

そんな何でも乗り越えられる相手に出会ったのは、とてもラッキーだったと思います。私たちは結婚までの交際期間が長く、友達夫婦のようなところがあるので、これからも親友のような関係でいたいですね」

 

夫婦の形はさまざまだけれど、寛大すぎる愛さんに龍二さんはこれ以上、甘えてほしくない!

 

PROFILE  原田愛さん

1973年、神奈川県生まれ。音楽番組で龍二さんと初共演。鎌江愛として、ドラマ『あぶない少年』『キライじゃないぜ』などにも出演。‘01年に結婚。’21年にCMで芸能界復帰を果たす。2児の母。俳優の本宮泰風さんは義弟で、妻はタレントの松本明子さん。