子供靴・玩具担当などを経て、2012年からランドセルのバイヤーを務められている、まさにランドセルのプロ。
現在は、三越伊勢丹オリジナルランドセルの企画開発にも携わっています。
年々早くなる“ラン活”
じつは10年前から始まっていた
最近はランドセルを購入する時期が年々早まり、“ラン活”という言葉まで出てきています。そもそも、この“ラン活”っていつごろ始まったものなんですか?
栃谷さん:
ランドセルの購入時期が早まったのは、ここ10年くらいではないでしょうか。カラーやデザインのバリエーションが急激にふえ、お目当てのランドセルが売り切れるという現象が起こったのです。それまでの購入のピークは9月ごろだったのですが、しだいに購入のタイミングが早まっていきました。数年前はお盆がピークと言われた時期が2〜3年続いたのですが、これは先取りしたいメーカー側と、親子3世代でランドセルを選びたいお客様との思いが一致したことが背景にあります。しかし、その後もどんどん購入時期が早まって、現在ではゴールデンウィークが商戦と言われるほどに。このペースでいくと来年、再来年はもっと早くなっていくことも予想されます。