原志保さん

アラフィフの今も美しいバストラインをキープしつづけている美乳家・原志保さん。バストにまつわる読者のお悩みのあれこれを率直にぶつけてみました!

体は形状記憶するもの。ラクな下着に流されるな!

── ノンワイヤータイプやブラトップなど、体を締め付けないラクな下着が増えていますが、原さんは利用されていますか? ラクちんな下着でもきれいなバストラインは維持できるものなのでしょうか?

 

原さん:

私は使用していませんが、最近の下着はノンワイヤータイプでもバストラインをきれいに見せてくれるものが増えていますよね。

 

ただ…これは私がさまざまな下着を試着してきたうえで実感していることですが、体は形状記憶するものだと思うんです。

 

例えば、腰を痛めた方が長い間コルセットを巻いていて、久しぶりに外してみたら見事にウエストが細くなっていた、ということがあります。これは毎日コルセットでウエストを締め付けていたので、体がその形どおり記憶したことによる効果だと思っていて。

 

下着も同じように、毎日寄せて上げてあげれば、そのとおりバストの位置が記憶されるはずです。逆に、補正効果のないブラトップを使用し続ければ、バストもだんだん外側へ流れていく可能性が高くなるのではないかと思います。

原志保さん

日本人のバストはもともと離れて下がり気味

── ちょっと下着を見直す必要がありそうです(苦笑)。そもそも、もう矯正できないところまで下がっているような気もしているのですが…。

 

原さん:

諦めるのはまだ早いですよ!確かに、日本人女性のバストはもともと離れた位置にあり、下の方にあると言われています。だからといって、その位置に合わせてブラジャーを身につけているとバストも上がるはずはありません。現状でよしとせず、きちんと寄せて上げることで、バストの位置は変わってくるはずです。

 

実は私、40歳頃にモデルの仕事で使うベージュのブラジャーを探していて、なかなか自分に合うブラジャーが見つからず困ったことがありました。そのとき店員さんに、「私の胸は日本人の一般的な女性の胸より寄った位置にあるから、ぴったり合わないのかも」と言われて驚きました。でも、私のバストだって最初から寄った位置にあったわけではありません。寄せて上がるブラジャーを使っていたからこそ、バストの位置が変わったんです。

 

初めて専門店でブラジャーを購入するときなどは、採寸から身につけ方のレクチャーまでひと通り受けると、ゆうに1時間はかかります。つまり、自分に最適なブラジャーを手にするには、それくらい時間を費やさなければならないということ。それをせずに購入した下着の場合、もしかすると本来の効果を十分に発揮できないかもしれません。

 

── 年齢を重ねても、自分のサイズに合ったものを使った方がいいのですね。特にこれから薄着の季節なので、新しいものを新調するのもアリかもしれません。ぴったりしたTシャツを着たときに胸をきれいに見せるには、どんなブラジャーがおすすめですか?

 

原さん:

私が気に入って使っているのは「ヴィクトリアシークレット」のブラジャーです。バストを上手に“盛って”きれいに見せてくれる「アドトゥーカップブラ」は、厚手のパット入りで、もとのサイズより2カップくらい上がります!日本で試着して購入できるショップはなく、ネット通販のみなのですが、興味のある方はサイトをのぞいてみてください。

無理して筋トレしなくていい!それよりは姿勢を正すことが大事

原志保さん

── 原さんはいまだかつて筋トレをされたことがないそうですね!そのプロポーションを保つ秘訣は何でしょうか?

 

原さん:

姿勢をよくすることですね。背中の筋肉がアップして胸郭が開き、バストアップにつながるそうです。「本当にこれだけ?」と疑われることもありますが(笑)、実際のところ、長時間この姿勢をキープするって、なかなか難しいんですよ。私の場合は、長年の習慣でこの姿勢が体に叩き込まれているので、ソファにダラーと座ることはなくて。家でも基本的にずっとピンと背筋を伸ばした状態で過ごしています。

 

── 頭ではわかっているのですが、家ではついダラけてしまいがちです…。気がついたら背筋を伸ばす癖をつけないと。

 

原さん:

そうですね(笑)。よく「筋トレやらないんですか?」と聞かれますが、筋肉は使わないと3日で衰えてしまうという説もあるようです。ごくたまにトレーニングするくらいなら、いい姿勢をキープするほうがよっぽど筋トレになると、とあるプロレスラーの方がおっしゃっているのを聞いてから、姿勢を正すことを特に意識するようになりました。

 

── ボディラインがほどよく出るファッションがお似合いですが、もしかしてそれもダラけないための工夫でしょうか?

 

原さん:

実は私、部屋着というものを持っていなくて。体型が緩くなるのを避けるため、家の中でも外出するときと同じ服を着て過ごしています。ブラジャーも帰宅してすぐ外すこともないんです。私にとってはそれが以前からの習慣で、ごく普通のことなのですが、そのことが多少は体型維持に影響しているかもしれませんね。

女性ホルモンが減少するような生活はバストにも悪影響!

── 美しいバストのために、原さんが実践している食生活について教えてください。

 

原さん:

女性ホルモンは50代になると急激に下降すると聞いたので、大豆系の食事を意識して摂るようにしています。朝は豆乳を使ったスムージーを。季節のフルーツや野菜、バナナ、ブルーベリー、ケール、大豆プロテイン、豆乳を一気にミキサーに入れてスイッチを押すだけなので、簡単です。スムージーで美味しく手軽に体づくりに欠かせない栄養素を取り込めているかなと思っています。

 

夜は豆腐など大豆を含む食材と野菜が中心。張りのあるバストをつくるには大豆に含まれるイソフラボンは必須ですが、同時にタンパク質が摂れるプロテインも欠かせません。

 

実はもともとケーキが大好きで毎日1個は食べていたんです。ランチならジャンクフードも食べて良いことにしていましたが、その代わり、体型キープのためお米を抜き、消化に時間のかかる肉の量を減らしていました。ところが先日血液検査をしたら、栄養不足と診断されてしまって、食生活を見直すことに。今はケーキは控え目にして、お米も肉も野菜もバランスよく食べることを心がけています。

原志保さん

──  もっとストイックに制限されているのかと思いましたが、真似できるところもありそうです。ほかに原さんが意識して続けていることはありますか?

 

原さん:

個人的には、ドキドキすることはとっても大事だと思っていて。好きな俳優が出ている恋愛ドラマを見たり、好きなアイドルを追いかけたり、常に恋をするようにドキドキを忘れないようにしています。ドキドキする事で女性ホルモンを活性化し、バストに張りを与えてくれるように思います。ちなみに友人は「(韓国ドラマの)『愛の不時着』を見ていたら、なんだか胸に張りが出てきた」なんて言っていましたよ(笑)。

 

それと、睡眠も大切ですね。 22時から2時の間は成長ホルモンが分泌されると聞いたので、美容と健康のために早めに休むようにしています。

 

 

原さんの愛あるアドバイスを参考に、自身の体やバストの状態を振り返ってみましょう。一日数分でもケアする習慣をつけるだけで、自分に自信がもてたり、好きになったりできるかもしれません。自分を変えられるのは、他でもない自分なのですから!

 

Profile 原 志保さん

原志保さん
モデル・美乳家。加圧トレーニングインストラクター、エステティシャンの経歴をもとに、お肌と身体のトータルビューティスタイルを提案。また、シニアフィットネストレーナー、ダイエットアドバイザーなどの資格を活かし、外側だけでなく内側からのケアとして若々しさをキープする食生活についてのコーチングもおこなう。最近ではさまざまな経験を活かし商品企画、プロデュース販売などでも活躍。プライベートでは2人の大学生の男の子の母。

 

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取材・文/望月琴海 撮影/古水 良