美しい人は陰ながら努力することを惜しまないもの。とはいえ、仕事に家事にと日々忙しく働く女性には、「くたくたになって帰宅してから家事も育児もあるのに、自分のケアまで頑張れない…」という気持ちもありますよね。
「そんな人には、入浴中に2分、体を洗うついでにできちゃうマッサージがおすすめです」と話すのは、驚異のプロポーションを保つアラフィフの美乳家・原志保さん。原さん自身が毎日欠かさないという簡単な方法を教えていただきました。
1日数分のケアを習慣化すればバストは必ず元気を取り戻す
── バストの張りをキープするために、原さん自身が続けられていることを教えてください。やはり特別なケアに長い時間をかけているのですか?
原さん:
確かに毎日ケアは欠かしませんが、そんなに特別なことをしているわけではないんですよ。加齢や出産を経てバストが落ちてくることは仕方のないことですが、もしバストに元気がなくなり、位置が下がってきたことが気になる方は、毎日バストのマッサージと保湿を心がけてみてください。
とはいえ、毎日のこととなると、そのためだけになかなか時間を割けないという方が多いかもしれませんね。なので、私も毎日おこなっているお風呂の中でできる簡単なマッサージをご紹介します。
泡立てたボディーソープを手に取り、体を洗うついでに肌の上をすべらせるようにして優しくバストラインをなであげればOKです。難しい動作もないので、誰にでも簡単にできますよ。
ポイントは、力を入れすぎずにおこなうこと。たまに一生懸命こするようにマッサージをしている方がいますが、これは逆効果です。バストも顔のお手入れと同様にこすらず、約2分程度、毎日継続しておこなうことで美しいバストラインを維持できます。
それと、ぜひやってほしいのが、お風呂から上がったらすぐに保湿すること。化粧水やクリームなどで顔をケアするタイミングに、そのまま胸元もケアしましょう。バストまでが“顔”だと思いながら保湿することがポイントです。
── それくらいなら、自分にもできそうな気がしてきました!ちなみに、マッサージによってバストが大きくなることは期待できるのでしょうか?
原さん:
このマッサージの目的は、バストに張りをもたせて美しいバストラインをつくることであり、バスト自体を大きくするものではありません。これは私の見解ですが、サイズアップするには、太って胸に脂肪をつけるしかないのではないかなと思います。
マッサージでバストを大きくすることは難しいですが、張りのあるバストを手に入れることで見た目は格段に美しくなれるはずです。
「体を洗うついで」でOK!4ステップのバストマッサージ
❶鎖骨を刺激してデコルテ付近のリンパをすっきりと!
鎖骨のくぼみに手を当て、外側から内側へ向かってなでます。デコルテの中心までなでたら、鎖骨の下側から脇(腋窩)へ向かってなでます。左右10回ずつが目安です。
❷脇まわりをほぐして老廃物を流す
バストと脇の間の凝りをほぐすように、こぶしでぐりぐりと刺激してリンパの流れを促します。こちらも左右10回ずつを目安におこないましょう。
❸バストの丸みに沿ってリンパが流れるようマッサージ
上の手はバストの上側に当て、内側から外側へ向かってリンパを脇へ流すように動かし、下の手はバストのアンダーに当て、外側から内側へ丸みに沿ってマッサージ。これを左右20回ずつおこないます。
❹仕上げにバスト全体の血流を促す!
左右の手をバストのアンダーラインから上に向かって交互にタッピング。このときも力入れすぎず、軽いタッチでおこないましょう。
原さんによるバストマッサージの動画
興味がある人はマッサージクリームの威力を体感してみて
── クリームでマッサージしてもOKと聞きました。その場合、使用するクリームはバスト専用のものでなくても効果はあるのでしょうか?
原さん:
バスト専用クリームは高価なものが多いので、市販のボディークリームをお使いいただいてもかまいません。マッサージをやるのとやらないのではバストラインが全然変わってくるので、まずはマッサージをルーティン化させるといいと思います。
Profile 原 志保さん
取材・文/望月琴海 撮影/古水 良