時刻は午前11時。電話で子どもの状況を確認したAさんは、「では、お昼ごろ会社を出ます」と保育園に伝えました。 それから上司に状況を伝えた後、自分がいま抱えている業務と代わりに対応してほしい業務のリストを作成し、ひとりひとりに口頭で引継ぎをして回ったのです。 しかもこんな時のために、業務の“進め方シート”まで作っていたのだから驚きです。「ピンチヒッターしてもらう人が初めてでも、これを見ればなんとか対応できる」とAさんは言います。

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その間、他のスタッフは 「お子さん大丈夫?」


「こっちは気にしなくていいから早く行ってあげて」


「お母さん頑張れ!」 と優しい言葉をAさんにかけ続けます。私のときとは明らかに反応が違う。 Aさんはママ業と仕事、どちらも同じくらい大切にしているのだと気づきました。そして、それが伝わるからこそ、周りも快く送り出してあげられるのだと気づいたのです。 電話がかかってきてすぐに、仕事は二の次で飛び出していた自分が、猛烈に恥ずかしい…! 今では私もAさんを見習って、最低限の引継ぎをしてから会社を出ます。もちろん子どもの状況によっては、ダッシュで帰らなければならないときもありますけどね。