img01 (2)

松重豊演じる井之頭五郎が、ふと立ち寄った店で食事をする―。2018年4月からシーズン7が放送中のドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)は、多くの視聴者を“飯テロ”の渦に巻き込む大人気作品です。しかし『孤独のグルメ』がもたらす影響は空腹だけではないよう。ネット上では同作が、“子どもの食育”に有効だという説が浮上しています。

 

五郎のマネをする子どもが続出!?


今年4月、ネット上では「孤独のグルメ、食育に有効説」が登場。きっかけとなる投稿では、同作を見た子どもが五郎の姿に感化されて、めんどくさがっていたお箸でご飯を食べるようになったことが明かされています。この投稿にはほかのTwitterユーザーからも「ピーマンが大嫌いだったうちの子は、ゴローがピーマンの肉詰めを食べるシーンを見てピーマン大好きになりました」「当時1歳だったうちの子も、うどん全然食べようとしなかったのに、ゴローちゃんが麺を食べてるシーンを見てマネて食べ始めたことが!」と同様の体験をしたという声が続出。

 

Twitterユーザーによると、五郎の「『いただきます』と『ごちそうさま』がきちんと言える」「スマホをいじったりしないで黙々と食べる」「茶碗・汁物は持って食べる」といったポイントが子どもの食育に効果的なのではないかとのこと。

  

そして何より、「心底おいしそうにご飯を食べる姿が一番の食育だと思う」「大人がうまそうにご飯を食べるって本当に大切だよね」「“美味しく食べる”ことが食べることの大切さをもっとも表現する方法。ゴローちゃんはまさにそれを体現してる」と絶賛の声が。親が何気なく見ていた作品が、子どもに思わぬ影響を与えることもあるようです。

 

“食育”ドラマとして記憶に残るのは…


2006年、2007年に放送されたドラマ『喰いタン』(日本テレビ系)シリーズも「食育にぴったり」だと話題に。『喰いタン』は東山紀之演じる食いしん坊探偵・高野聖也が、現場にあるさまざまなものを食べて事件を解決していくという少し変わったミステリードラマ。

 

東山演じる高野が「いただきます」という言葉とともに真摯に食事と向き合う姿勢には、視聴者から「ヒガシ兄さんの『喰いタン』もかなり子どものごはん教育に役立った」「あの作品のひたすら食事を大切にするメッセージ性は偉大だった…」「あんなにちゃんとした食育してくれるドラマなかなかない」といった声が。

 

ドラマの登場人物たちが行儀よく美味しそうに食事をする姿は、それだけで食事の大切さを伝えてくれるのかもしれませんね。

 

文/長谷部ひとみ ※画像はイメージです