三世代同居を始めたとき、60代だった義母は私に言いました。「これからは私が家のこと全部やるから、あなたは思う存分、家の外で働いて大丈夫よ」と…。
あれから十数年、我が家では、同居嫁である私がフリーランス兼業主婦として家に籠り、後期高齢者となった義母は、なんと外を飛び回って働いています。
そんな我が家のちょっと変わったワークライフバランスについて、前後編で綴ります!
「主婦として若夫婦を支える!」宣言した義母だったが…
三世代同居生活を始めたとき、義母は長年正社員として働いた仕事を定年退職してしばらく経っていました。
これからはセカンドライフ、同居する息子夫婦を支える主婦として、「子どもが保育園に入れなくても私が面倒見てあげる!家のことは任せて、思う存分外で働いてきて!」と、主婦としてのやる気に満ちていました。
同居嫁である私自身も、まだ幼い息子がもう少し大きくなったら、フルタイムでバシバシ働いて教育費を稼ぐぞ!という気持ちでした。
しかし人生、なかなか予定通りには運ばないものです。息子が少し成長し、いよいよガッツリ働くぞ!と思ったら、諦めかけていた二人目の子に恵まれ、私のワークプランは振り出しに戻ります。そんな日々の中、しびれを切らしたのが義母でした。
「家に主婦が二人いても仕方ないでしょ?」そう呟いて、同居開始以前に資格を取っていた、訪問介護ヘルパーとして仕事を始め、さっそうと自転車にまたがり、介護の必要な高齢者宅を毎日飛び回りはじめたのです。
あれ?私がバリバリ働くという話はどこへ…?