アドバイスをする夫

夫にちょっとした悩みを相談したり、ただグチをこぼしたいのに、「もっと気をつけなよ」なんて言われてがっかりしてしまうことはありませんか。

 

なぐさめられるどころかアドバイスをされると、私が悪かったのかな…とモヤモヤ。

 

毎回そんなふうだと、そのうち夫にはだんだん相談したくなくなってしまう気持ちにもなりますよね。

 

夫にただ話を聞いてほしいとき、どんなふうに伝えればいいのでしょうか?心理カウンセラーの五百田達成(いおたたつなり)さんに聞きました。

「今から5分グチを言わせて」と最初に宣言する

仕事でちょっと疲れたとき、ママ友との関係に悩んだとき、夫婦だからこそ「こんなことがあってさあ…」と、つい、ぼやいたり愚痴ってしまうことはありますよね。


たとえば「父母会で気の合わない人と同じ係になっちゃってさ…」などと相談して「どんな人もいいところがあるから、話し方を変えてみれば?」なんてアドバイスをされると、正しいことを言われたとしても、ムッとしてしまいます。


これは、「気持ちを受け止めてもらえない」ことにがっかりし、「聞いていないのに考えを押し付けられる」感じがするからです。


グチやぼやき、ちょっとした悩みは、大抵の場合、自分の中では結論が出ていて、ただ聞いてほしいだけ。グチを言う方が望んでいるのは、「うんうん」「大変だよね」という共感の言葉です。


夫にアドバイスなしで話を聞いてほしいときは、「ちょっと5分だけ、ただ聞いてほしいんだけどいいかな」「アドバイスはなしでお願いします」などと前置きしてから話してみましょう。そうすれば、聞く側も準備ができますよね。


もし相手から「どうしたらいいと思う?」とアドバイスを求められた場合も、注意が必要。


「こうしてみれば?」と言うのではなく、選択肢をいくつか提案する方法がおすすめです。

 

「必要事項だけ連絡する、という手もあるよね」


「分担をはっきり決めて、関わりが少なくなるようにする、とか?」

 

いくつかの案を提案すれば、相手のことを親身に考えていることも伝わるし、上から目線に聞こえにくいでしょう。

監修/五百田達成(いおたたつなり) 取材・構成/早川奈緒子 イラスト/本村誠