隔離も入院も、ピンチヒッターにまかせろ!

また、家族の誰かしらが胃腸炎やインフルエンザといった隔離が必要な病気になった時なども、すぐに動ける大人が複数人いる同居家庭の有難さをつくづく感じました。

 

子どもが伝染性の病気になった時、特に幼いきょうだいがいて家庭内で隔離するのは至難の業です。そんな時も、私が患児につきっきりになったとしても、他のきょうだいを義父母がかまってくれます。結果として家庭内の感染を最小限で抑えることができ、本当に助かりました。

 

また、義母が筋腫の手術で入院した時は、心配性の義父は病状についてあれこれと気を揉み、さらに病室にさまざまな(どう考えても短期入院には不要な)ものを持っていこうとしました。    

 

そんなときも私が義父の話の聞き役になり、何度も病院へ行こうとするのをなだめすかして毎日三食きちんと食べてもらい、また退院後の家庭療養で義母にゆっくりと休んでもらえたことは、義母の早い回復にも貢献できたのではないか、と思っています。

 

三世代同居の良さって、つまるところ「誰にもピンチヒッターがいる」ということのありがたさに尽きると思います。

 

例えば義父は、日ごろそれほどメインの家事に携わっているわけではありません。でも、家にいつも大人が1人は居てくれる、万が一の地震や火事、不慮の事故の時にも対応し、すぐに連絡をくれる人が家にいてくれるということ自体が、ものすごい安心感の源になっているのです。

 

さてさて、同居生活のいい面ばかりを語ってしまった前編ですが、もちろん、いつも家族が家にいることで生じる息苦しさ、という同居生活ならではのマイナス面から目を逸らしてはいられません。

 

次回は、自由と安心はトレードオフだと思っていた同居嫁が考えた、家族がそれなりに自由に生きる方法について語ります!