入野自由が主人公の揺れ動く心情を繊細に演じる『クラウズ〜雲の彼方へ』

© 2021 Disney

 

主人公のザック・ゾビアックは17歳の高校生。楽しいことが好きで、音楽の才能を秘めています。高校3年生になった年に彼の世界は一変、癌が転移して余命6ヵ月を宣告されてしまいます。残された時間を誰とどう過ごすのか。選択を迫られるザックが選んだのは、音楽で別れを告げること。それが彼にとって最高の形であると気づき、親友であり音楽パートナーのサミーとともに夢であるアルバム制作をします。そこで生まれた「Clouds」が、多くの反響を巻き起こすことになるのです。本作は、ザックの母ローラ・ゾビアックの回想録「Fly a Little Higher」(原題)をもとに制作された、ザック・ゾビアックの実話を映画化したものです。

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日本語吹替版でザックを演じたのは入野自由。『千と千尋の神隠し』ハク役、『おそ松さん』の松野トド松、『キングダム ハーツ』ソラや『ハイキュー!!』菅原孝支など数多くの作品で声を担当し、毎クールさまざまなアニメに引っ張りだこ。舞台俳優や歌手としても活躍し、凛とした透明感のある高い美声が魅力です。本作では、ザックの揺れ動く繊細な心情を、表現豊かな声色で演じています。繊細な演技では、新海誠監督『言の葉の庭』の秋月孝雄役もおすすめです!

 

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文/タナカシノブ