公開中の『映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!』に“ヘンテコ世界の審査官”役で出演している小池徹平さん。映画のタイトルにちなみ、最近起きたヘンテコな出来事や、子どもとの遊びを通じて感じたよろこび、さらに得意な家事についても語っていただきました!
「子どもはかわいい! 顔を見ているだけでも飽きません」
── 映画ではさまざまなヘンテコ世界が登場します。小池さんが行ってみたいヘンテコ世界はありましたか?
小池さん:
色のない世界はすごく気になりました。僕は、映画でいうと『テネット』とか『インセプション』のような、時間のズレやパラレルワールドみたいな世界観が好きなので、ズレや歪みが生じている世界に興味が湧きます。時間を戻してやり直したいことがあるわけじゃないけれど、戻れるならちょっと覗いてみたい気がします。ちょっと遊びに行くような感覚です。
── 実際に経験したヘンテコな出来事はありますか?
小池さん:
少し前に歯の治療をしたときに、顔が軽く腫れたことがありました。マスク生活で周りの人に変化を気づかれることはなかったし、子どもたちも違いが分からなかったみたいです。でも、自分にとっては毎日見ている顔だから、ちょっとした変化でもすごくおもしろくて、ヘンテコ顔を眺める時間を楽しみました。と同時に、人間はちょっとした変化で印象が変わることを実感しました。
子どももよく朝起きると顔がむくんでいたりするじゃないですか。笑っちゃうくらいブサイクなときもあるけれど、そのブサイクさが可愛かったりしますよね。そういうヘンテコな顔も含めて、すべての顔を愛くるしいと思いながら、毎日を過ごしています。顔を見ているだけでも飽きないです。
── 楽しい時間を過ごしているようですね。
小池さん:
コロナ禍で仕事に影響はたくさんあったけれど、子どもと遊ぶ時間が増えたことはちょっとラッキーでした。パパと一緒に過ごす時間が増えたことで、パパの存在を認識してくれたように感じています。パパっ子まではいかないけれど、パパを好きになってくれている感覚があります。
ドローンをテーマにしたラジオ番組をやっているのですが、自宅でも部屋でドローンを飛ばしたらすごく興味が出たみたいで。今は、YouTubeでドローンの映像ばかり観ています。遊んでいたドローンが壊れたときには、形の似た鍋敷きをドローンに見立てて“ブーンブーン”言いながら遊んだりして。そんな姿もすごくかわいいんです。間接的だけど、自分のやっている仕事が子どもに影響を与えることを目の当たりにして、すごく不思議な感覚になると同時に、幸せを感じました。
── すっかりパパの顔ですね。今度は、小池さんの得意な家事を教えてください。
小池さん:
ひとり暮らしが長かったので、苦手な家事がほとんどないですね。今は、基本的に料理は奥さんにまかせていますが、掃除、洗濯、ゴミ捨てなど特に担当を決めていなくても、気づいたらやっている感じです。日曜大工とかはあまり得意じゃないけれど、必要な場面にも遭遇していないので今のところ、助かっています。
キレイ好きなほうなので、得意なのは掃除になるのかな。子どもが遊んでいるそばから、片づけていますから(笑)。片づけはキリがないけれど、「使わないなら片づけちゃうよ」という感じで、楽しみながらやっています。
── 自然に体が動いている感じですね。楽しんでいる様子も伝わってきます。
小池さん:
だって、家事も育児もすべてひとりでやるのは無理。手は回らないし、目が離せないし。家にいるときや、自分ができることはやっていきたい気持ちがあります。「やって!」と言われてやるものでもないですしね。何より、楽しいし、かわいいという気持ちが勝っちゃいますよね。
PROFILE 小池徹平 / 俳優、シンガーソングライター
1986年生まれ、大阪府出身。2001年に第14回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞。翌年2002年にウエンツ瑛士と音楽デュオ・WaT(2016年に解散)を結成。2005年に第56回紅白歌合戦に初出場するなど人気を博す。その後、ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍し、2016年に主演を務めた「キンキーブーツ」「1789〜バスティーユの恋人たち〜」では第42回菊田一夫演劇賞 演劇賞を受賞。2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」では橋本左内役を演じた。