横山さんのヘンテコ体験とは?

 

公開中の『映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!』に“ヘンテコさん”役で出演している横山だいすけさん。「知らないことを知ることに興味がある」という横山さんに子どもの頃の遊びを通して学んだこと、さらに最近のヘンテコ体験を教えてもらいました!

子どもの頃から抱いている疑問を確かめたい!

子どもの頃の楽しい思い出を語ってくれた横山さん

 

── 映画にはさまざまなヘンテコ世界が登場します。横山さんが迷い込みたい世界はどんな場所ですか?

 

横山さん:

大好きな宇宙に行きたいです。僕は映画が大好きで、映画では実際に行けない場所に連れて行ってくれるところに魅力を感じています。映画ではいろいろな宇宙を見たし、宇宙からの地球を見たこともあります。

 

でも、実際には行っていないので「どうなっているの?本当に泳げるのかな?ジャンプしたらどこまで飛んでいけるのかな?土星の輪っかは本当にあるのかな?木製の縞模様は本当にシマシマに見えるかな?」などと、子どものころから抱いている疑問をいつか確かめたいという気持ちがあります。

 

── 自分の目で確かめたいという気持ちを持ち続けているのですね。

 

横山さん:

宇宙に関しては、なかなか実現は難しいけれど、身近なことでいいと思うんです。例えば、僕は子どものころ、旅行先では家族でよく散歩をしていました。ただ歩くだけなのですが、いつもとは見える景色が違う、生えている植物も違う、飛んでいる鳥だって種類が違うことだってあります。海に行けば、見たこともない貝殻を見つけることだってある。そういう気づきをきっかけに家族で会話することがすごく楽しかったし、充実した時間でした。

 

旅行先でなくてもいいんです。いつも前を向いて歩いている場所を、ちょっと横を見たり、上を見たり、下を見たり、後ろを見たりと、見る方向を変えるだけでも新たな発見はたくさんあるので、試していただきたいです。その発見をきっかけに新しいことを知ることができる。知らないことを知ることが大好きな僕にとっては、散歩だけでもワクワクが止まりません!

 

── お話ししているときの目の輝きから、ワクワク度が伝わってきます。今度はヘンテコエピソードについて伺います。最近、経験したヘンテコな出来事はありますか?

 

横山さん:

少し前にTV番組で農業体験をしました。大根を抜いたら二本足で、バレエを踊っているようにクロスしていました。もう大人なので(笑)、ちょっと曲がった形の野菜の存在はもちろん知っていました。でも、スーパーなどでは整った形の野菜しか目にする機会がないので、本当にこういう野菜があるんだ、って感動しちゃいました。どうやったらこんなふうに育つのかな、と成長過程を知りたくなりました。

 

土から抜いて、運んで、洗って、サイズ別に分けて出荷するまでを体験させてもらったのですが、本格的な農業体験は初めてだったので、すべての作業にワクワクしました。思い返せば、幼稚園や保育園でおいも堀り体験もすごく楽しんだ気がします。土から抜いた野菜がスーパーに並んでいるような整った形で出てくるわけじゃない。土から出てくる瞬間までのワクワク、予想外の形の野菜が現れたときのおもしろさを子どもたちにも体験してほしいと思いました。

 

PROFILE 横山だいすけ / タレント

千葉県出身。国立音楽大学音楽学部声楽学科を卒業。幼い頃からの夢であった「おかあさんといっしょ」の第11代歌のお兄さんを2008年より2017年3月まで務める。歌のお兄さんを9年間務めたのは歴代最長。番組卒業後はNHK Eテレ「すイエんサー」やNTV系「news every.」(マンスリーキャスター)のレギュラー出演に加え、「だいすけお兄さんの世界迷作劇場」「魔女の宅急便」などのミュージカル作品にも出演。2021年はTVアニメ「デジモンアドベンチャー:」でレギュラー声優としてコモンドモン役を務めるなど活動の幅を広げている。