かつて我が家は、ものすごい買い溜め体質の家でした。

 

納戸にはトイレットペーパーや洗剤をはじめとした生活用品のストックが大量に積まれ、共有の台所も、冷蔵庫は常にほぼ満杯。床下収納から戸棚に至るまで、乾物や缶詰の保存食がみっちりと詰め込まれていました。

 

買い置きが大量にあると、その管理も難しくなります。気づいたら野菜や肉は腐り、加工食品は賞味期限が大幅に切れ、使い切るのに何年もかかる量の洗剤がホコリをかぶりとにかくやたらとムダの多い家でした。

 

その原因は、義父母の買い溜めにありました。

 

今回は完全同居(台所をはじめ、水回りなどすべて共有)の我が家が、義父母の買い溜め体質をどう克服したのか、そのビフォーアフターをお話します。

 

義父母に財布の紐は渡せない

我が家の買い物は、食品も日用品もほとんどが、時間の融通の利く私が担当しています。

 

義母は台所では主に朝食担当であり、その他にも私が忙しいときなどは、色々と料理を作って助けてくれています。それは本当にありがたいのですが、義母が思い立ったときに、作りたい料理の材料が冷蔵庫に無いと、

 

「ハンバーグ作ろうとしたのに、ひき肉がなかったわよ!」「ポテトサラダ作ってて、最後にキュウリ入れようとしたら野菜室に無いの!」などと買い物担当の私にクレームが来るのです。

 

義母の必要とする材料をタイミングよく用意しておくなんて出来るか!エスパーじゃないんだから!作る前に冷蔵庫を確認してよ!と思うのですが、義母はあくまで、「基本的な野菜と肉は常に冷蔵庫にあって当たり前」というスタンスです。

 

いっぽうの義父は、日用品のストックが切れるのがとにかく気になる心配性な性格。

 

「トイレットペーパーがあと2パックしかないよ!(つまり32ロールある)」、「麦茶パックが最後の1袋になったよ!(未開封1袋&開封したばかりの1袋、合わせて108ℓ分のパックがまだある)」などと、ストックが少なくなると私が買い足すまで、毎日リマインドを繰り返すのです。そんな日々、当然、私のストレスはMAXです。

 

そこまでして私が買い物を担当し続ける理由それはひとえに、私たち若夫婦と義父母との金銭感覚の違いによるものです。

 

義父母に買い物を頼めば、12ロール500円以上の高級トイレットペーパーやら、15パック400円の高級焙煎麦茶やらを大量に買ってきたりします。いずれも私がいつも買うものの数倍のお値段です。二人に買い物を任せてしまっては、我が家の家計は破綻しかねません。

 

そんなわけで、日用品と食品の品揃えを絶やさず、そのうえなるべく底値で買い物をしようと、当時の私は歯を食いしばりながら日々の買い物に奔走していたのです。