「ローストチキン」と聞くと、丸鶏や骨付きもも肉をオーブンで焼いた、あのハードル高めの料理でしょ?買う以外の選択肢なんてないっ!なんて思われる人もいると思います。私もそうでした。
でも、もし安く手に入る胸胸肉で、しかもフライパンで簡単に作れるとしたら、ハードルがグッと下がりますよね。
今回はそれを実現してみます。
おいしく作るポイントは、鶏胸肉の焼き方です。皮を平らにしてカリッと焼くために重石をのせて焼くのですが、重石は鍋に水を入れたもので構いません。フライパンの表面に皮目を押し付けながら、パリッと焼き上げましょう。つけだれにはちみつが入っていて焦げやすいので「弱火でじっくり」焼いてください。
出来上がったローストチキンは、しっとりとした胸肉に控えめな甘みとローズマリーのほのかな香りが楽しめる上品な味わいです。レモンと粒マスタードが合いますよ。
作り方
1. 鶏胸肉は余分な脂や皮があれば取り除き、厚みのある部分に2〜3箇所ほど切り込みを入れる。にんにくは包丁の背などで潰す。
2. ビニール袋に①とAを入れて揉み込み、室温で30分おく(冷蔵室でひと晩つけると、より味が染み込む。その場合は焼く30分前に冷蔵室から出しておく)。
3. フライパンにオリーブオイルと②のにんにく、ローズマリー、水けを軽く拭きとった鶏肉を入れて弱めの中火で熱し、上にアルミホイルをかぶせて水の入った鍋などをのせ、重石をする。ジューっと音がしてきたら重石でときどき押さえつけながら2分ほど焼く(重しがない場合は鍋に水500mlを入れたもので代用できる)。ローズマリーとにんにくは焦げる前に取り出す。
4. 皮が平らになったら重石とアルミホイルをはずして、弱火にして蓋をし、5分ほど焼く。皮目に美味しそうな焼き色がついてきたら蓋をとって裏返し、5分ほど焼く。
5. ④を食べやすい大きさに切って器に盛り、あればマスタード・レモン各適量(分量外)を添える。
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取材・文/田川志乃 料理・スタイリング・撮影/田頭志保