8月13日公開の映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』で主人公の選ばれし勇者・渡辺ケイを演じる寺田心さん。
神木隆之介さん主演の平成版『妖怪大戦争』（05）に続き、令和版でも三池崇史監督が監督を務め、杉咲花さん、大沢たかおさん、安藤サクラさん、大倉孝二さん、北村一輝さん、松嶋菜々子さん、岡村隆史さんら豪華出演陣が脇を固める本作で堂々と主人公を演じ切った寺田さんに主演を務めた感想や撮影裏話、さらに、まさかの“苦手なもの”についてお話を伺いました。
実は怖いものが苦手！共演の妖怪たちに心の中でビクビク
── 迫力があって、スケールも大きく、楽しい映画でした。主演が決まったときはどんなお気持ちでしたか？
寺田さん：
とてもうれしかったです。がんばろう！という気合が入ったのですが、実は僕、怖いものが苦手なんです。見たら夢の中に出てくるような気がして、怖い映画もなるべく観ないようにしてきました。出演が決まったときに平成版の『妖怪大戦争』を観て、はじめて怖いものに“きちんと”向き合いました（笑）
── 怖いものが苦手だと、今回の撮影現場は大変だったのではないでしょうか？
寺田さん：
衣装も特殊メイクも小道具もとてもこだわっている上に、キャストのみなさんの演技が相まって、妖怪そのものに見えてしまい、慣れるまでは本当に怯えていました。もちろん、中身はみなさん素敵な役者さんたちで、とても優しく接してくださいました。
安藤サクラさんが演じている姑獲鳥（うぶめ）は、いつも血のついた赤ん坊を抱いているので、心の中では「あーーー（怖い）」と叫びたくなるくらい怖かったです。一緒のシーンが多かった天邪鬼役（あまのじゃく）の赤楚衛二さんとは、地元が近いこともあり、おいしい食べもの屋さんの話などで盛り上がりました。
── 今回の撮影で怖いものには慣れましたか？
寺田さん：
何度か怖い夢を見ましたが、無事に撮影は乗り切りました。妖怪は少し怖くなくなった気がします。なぜ妖怪になってしまったのかを知ると人間味を感じるし、かわいいと思える部分も出てきました。
でも、お化けや幽霊はまだ苦手ですが、お芝居に入ってしまえば、役になっているので、怖さは感じなくなります。もし、お化けや幽霊が出てくる作品に出演することになったら、最初は怖いかもしれないけれど、がんばれる限りはがんばりたいです（笑）
── 友達になれそうな妖怪はいましたか？
寺田さん：
スネコスリは可愛らしい妖怪なので、出会ったら仲良くなれそうな気がします。
先輩・神木隆之介さんからのアドバイスとは？
── ケイは選ばれし勇者として、世界を救うために立ち上がります。寺田さんも前作の神木隆之介さんからのバトンを継ぐという選ばれた立場ですが、プレッシャーはありましたか？
寺田さん：
神木さんとの共演シーンの撮影時に、当時の役作りについてお話を伺ったら、「感じたまま、思ったものを表現すればいいんだよ」とアドバイスしていただきました。「ケイだったらこう感じるだろう」と想像しながら演じました。怖がりなところは僕とケイの共通点なので、共感できる部分も多く気持ちも入りやすかったです。三池監督も、シーンごとにとても丁寧にわかりやすく教えてくれました。
── ワイヤーアクションにも挑戦されたのですよね？
寺田さん：
初めて挑戦しました。地面に足がついていないので、最初は体が思うように動かなくて慣れるまでは大変でした。高いところは怖くないので、楽しく撮影できました。人間離れした動きのシーンの撮影は超人になった気持ちで演じていました。
── 終盤の歌のシーンがとても印象的でした。
寺田さん：
後ろに大きな桜の木があって、とても感動しました。演じていても泣きたくなるシーンでしたが、出来上がった映像を観たときも涙が出そうになりました。素敵なシーンになったと思います。見どころです！
