近年では様々なIoT家電が登場し、より快適な暮らしが実現可能になりました。ただIoTの波は個人の家庭だけではなく、街中にも意外な形で進出してきています。先日原宿に“IoTごみ箱”が設置されたと報道されましたが、一体どのような機能が搭載されているのでしょうか?

キョロちゃんが描かれたハイテクごみ箱

今年10月に原宿で運用がスタートしたのは、IoTを活用したごみ箱「SmaGO(スマゴ)」。表面にはスポンサーである森永製菓株式会社の「キョロちゃん」が描かれており、誰でも馴染みやすいデザインになっています。

 

ファンシーな見た目とは裏腹に、SmaGOには便利な機能が満載。たとえばごみ箱を開ける際は手だけではなく、“非接触”に配慮して足で開けられるペダルが備えつけられています。また3G回線を通じてごみの蓄積状況をクラウド上に集める、さまざまな対策も可能に。満杯になった場合はごみを自動的に圧縮することにより、ごみの回収頻度も減らせるそうです。

 

外国では既に導入されている!?

便利なごみ箱が街に設置されるのは良い事ですが、原宿に設置された理由はかなり深刻。海外からの旅行客や国内での来街者が増えたことにより、原宿で出るごみがどんどん増加しています。さらにタピオカブームの影響も受け、原宿や表参道ではプラスチックのカップがごみ箱から溢れる始末。中にはポイ捨てされたカップのごみも多く、問題視されていました。

 

原宿にSmaGOが設置された報道を受けて、SNSなどでは「原宿に置いたのは大正解かも。渋谷や新宿にも置いてほしい!」「家族で旅行に行った時、みんなごみの量にドン引きしてた。これで少しでも原宿がきれいになるといいな」といったコメントが。

 

原宿は設置されたばかりですが、外国ではSmaGOの導入が次々と始まっています。たとえばニューヨークのタイムズスクエアや、パリやメルボルンといった観光地では既にSmaGOを運用中。観光地以外に、アメリカやイギリスなどの大学にも導入されているそうです。