前回の「

フォロワー85万人・警視庁の災害対策課が支える被災者の心

」で、災害時に役立つ情報や、防災意識を高める情報発信への思いについて語ってくれた警視庁警備部災害対策課の村田さん。今回は伺ったお話の中から、停電時に役立つツイートをご紹介します。

 

家にあるものでランプの代用になるものは… 

——前回の記事でうかがった、懐中電灯と水を入れたペットボトルを使って、広く部屋を照らす方法を紹介したツイートはとても参考になりました。

懐中電灯、ガラスのコップ、水を入れたペットボトルで停電時に明かりを灯すアイデア

 

警視庁警備部災害対策課 村田さん(以下、災害対策課 村田さん):

ありがとうございます。空のペットボトルと懐中電灯、ガラスのコップがあればすぐにできますよね。保管してある乾電池が液漏れしていないか、は折に触れて確認しておいたほうがいいと思います。

 

——停電したとき、懐中電灯のほかに家庭で備えられるものはありますか?

 

災害対策課 村田さん:

はい、すでにいくつか停電時に家庭で備えられるアイデアをツイートしています。電灯などのリモコン、電灯のスイッチ、ドアノブ、懐中電灯などに蓄光テープを貼っておき、停電時でも在り処がわかりやすくするアイデアもそのひとつです。

停電時でも光って目印になってくれる蓄光テープ。懐中電灯などに貼っておきたい

 

懐中電灯に蓄光テープ(太陽光や蛍光灯の光など光エネルギーを蓄える塗料を塗ったテープのこと)を貼っておけば、停電で、部屋が真っ暗な状態になっても見つけやすいですよ。

 

リモコンや電灯のスイッチのほかにも、キーケース、スマホの背面などに貼っておくといいかもしれません。

(※テープの素材によっては貼ったもの本体を傷めたり、はがし跡が残ったりするものもあります。テープを貼る前に、貼ってもよいかどうか、貼りたいもの本体を傷めないか、確認してからテープを貼るようにしましょう。)

 

——ツナ缶がランプになる、というアイデアは意外でびっくりしました。

油漬けのツナ缶を利用したランプ
(※ツナ缶はあくまで食品です。この方法は被災時、停電時などの緊急時に明かりを確保する方法として紹介するものです)

 

災害対策課 村田さん:

オイル漬けのツナ缶に芯となるものを入れて浸し、ろうそく代わりに使う方法ですね。火を使える状況であればこそのアイデアなので、やはりマッチやライターなど、着火できるアイテムは災害備蓄品として備えておくといいですね。

 

——ランプを作る方法がもう一つ紹介されていましたね。

耐熱ガラス容器、キッチンペーパー、サラダ油、アルミホイルで簡易ランプができる。

 

災害対策課 村田さん:

こちらは耐熱のガラス容器とサラダ油、アルミホイル、キッチンペーパーで作るランプです。家庭にあるもので簡単に作ることができます。ツイートの文章にもありますが、火をつけているときは火のそばを離れないようにしてほしいです。

 

・・・

 

停電時の明かりは、不安な心も照らしてくれます。もしものときのために、今回紹介したアイデアを、ぜひ覚えておきたいですね。

 参考/懐中電灯や水を入れたペットボトルで作るランタン:https://twitter.com/MPD_bousai/status/836797698321887232

停電時でも光って目印になってくれる蓄光テープ:https://twitter.com/MPD_bousai/status/968997940558639104

油漬けのツナ缶を利用したランプ:https://twitter.com/MPD_bousai/status/405974518117580800

耐熱ガラス容器などで作る簡易ランプ:https://twitter.com/MPD_bousai/status/902676408585019392

取材・文/前嶋みどり