耳にかけずにマスクを装着できるマスクバンド

 

新型コロナウイルスの影響によって、外出自粛が解けたあとは、国が提唱する「新しい生活様式」に則って生活することになりました。外出時には体調の良し悪しに関係なく、マスクをすることが求められています。

 

ただ、毎日マスクをしていると、耳に負担がかかることがありませんか?そんな中、マスクのゴム紐が耳を圧迫するのを防ぐ「マスクバンド」というアイテムが出始めています。

 

今回は欧州はアイルランド在住で、花をモチーフにした雑貨やアクセサリーを作っている、*Flower note*さんに耳にかけずにマスクをすることができる「マスクバンド」の作り方を伺いました。

「コロナ禍」が長年の悩みを解決するきっかけに

*Flower note*さんがYouTubeに公開しているマスクバンドの作り方

 

——マスクバンドを作ろうと思ったのはどんなきっかけですか?

 

*Flower note*さん:

私はもともと喉が弱かったので、乾燥する季節には風邪予防のために自宅で長時間マスクをしていました。でもいつも耳が痛くなってしまっていました。

 

アイルランドで新型コロナウイルスの感染が増え始めた頃に「今後マスクをする事が日常化したら、この耳の痛さが誰にとっても慢性化するだろう」と感じました。市販の使い捨てマスクはゴムの長さが調節できないので、痛みを我慢しながら使ってきました。耳への負担をなくし痛みを感じることなくマスクがつけられたらいいな、と思ったんです。自分も含めて、マスクを使う人の負担が少しでも減らせたらと思い、作ってみたのがはじまりです。

 

マスクバンドは、マスクのゴムを耳ではなく後頭部で固定するためのアイテムです。試作したところ、自宅にあるもので簡単に作れたので、もしかしたら皆さんの役に立つかもしれないと思いました。

 

——ご家族や周囲の方々も、*Flower note*さんが作ったマスクバンドを使っていらっしゃるそうですね?

 

*Flower note*さん:

はい、家族にも好評で愛用してくれています。アイルランドではロックダウンで約半年近く自宅で過ごす生活でしたが、20209月から学校が再開しました。学校に通う時はマスク着用の規則になったので、子どもたちも毎日、長い時間マスクをして過ごすことになります。できるだけ子ども達が快適に過ごせるようにしてあげたいと思っています。

 

——大人用と子ども用の、マスクバンドのサイズを教えていただけますか?

 

*Flower note*さん:

仕上がりサイズ(ぬいしろは含まないサイズ)は大人用で11×3.5㎝で作りました。

 

子ども用のサイズは長さが23㎝短くても良いかと思います。ただお子様によって頭囲が違ってくるので、ハンドメイドマスクの場合は、ゴム紐の長さも合わせて調節してもらえれば、と思います。

 

リボンモチーフのアレンジや目立たせない工夫も!

マスクバンドはリボンのかたちにアレンジしても楽しい。マスクバンドの作り方〜リボンアレンジ編〜

 

——作るときのコツというか裁縫が苦手でも上手に見える方法ってありますか??

 

*Flower note*さん:

ハンドメイドマスクも作るなら、マスクを作った布と同じ布でマスクバンドを作るとかわいいですよ。

 

毎日使うマスクですから子どものお気に入りの柄にしてあげると、子どもたちも楽しく使用できると思います。

 

マスクバンドにつけるボタンは、キャラクターものや、星、ハートなど子ども達が好きなボタンをつけてもいいですね。ただ小さなお子さんが使うマスクバンドの場合は、扱いやすく、外れにくい大きめなボタンがおすすめです。

 

マスクバンドをあまり目立たせたくない場合は、髪の色に合わせた生地を使ってみてください。バンド部分をリボンの形にして、アクセサリー感覚で楽しむのもいいと思います。
「髪留めではなくて、マスクバンドですよ」と言われなければわからない仕上がり

 

——ちょうどいいサイズのボタンが、手元にないこともありそうです。ボタンの代わりに使えるものはありますか?

 

*Flower note*さん:

ボタン以外では、ズボンのウエストにつけるフックのようなパーツも使いやすいですね。

 

最近新しく作ったリボンの形のマスクバンドにはフックを使っていますよ。

 

——ミシンがない家庭もあります。マスクバンドをひとつ手縫いで作るとき、どのくらいの時間がかかるでしょうか?

 

*Flower note*さん:

マスクバンドは直線縫いのみでできます。動画ではミシンを使いましたが、手縫いでも簡単に作れますよ。

 

基本のマスクバンドは手芸が得意な方であれば15分もあれば作れますね。苦手な方でも30分くらいでできるのではないでしょうか。

 

「日常を豊かにしてくれる花」を創作のモチーフに

——*Flower note*さんは雑貨やアクセサリーのクリエイターとして活躍されていますが、いつ頃から始められましたか?

 

*Flower note*さん:

洋裁や手芸が得意な母の姿を幼いころからみて育ちました。

 

なので小さい頃から手芸や工作などのハンドメイドが好きでした。子どもたちが幼稚園に通い始めたころに子育てが少し楽に感じられるようになってきたんですね。

 

自由な時間が増えたことで、何か新しい事をしたくなって、フラワーアレンジメントやプリザーブドフラワーを習い始めました。それが雑貨やアクセサリー作りを始めたきっかけです。

 

——制作されているアクセサリーや雑貨も花がモチーフになっています。花の魅力は何だと思いますか?

 

*Flower note*さん:

もともと自然豊かな田舎で育ったので、花や植物が好きでした。花に触れている時間は何よりリラックスでき、心が癒されます。

 

季節の移り変わりと共に、花も順番に蕾をつけ、開花していくわけですが、忙しいなかでも、日々の何気ない風景に足を止めることで、日常がとても豊かになります。 

 

今年はコロナで制約の多い生活でしたが、そんな時こそ日常を豊かにすることを意識していたいです。今後も、自分のペースで日々を彩るような創作を続けていきたいですね。

 

・・・

 

新型コロナウイルスの影響が出る前は、アイルランドでマスクをする人は「重症者」というイメージがあったとのこと。マスクをつけて外出すると衆目を集めてしまうほどだったそうです。

 

しかし新型コロナウイルスの影響下で、マスクの効果が見直され、今ではお店ではマスクは必ず着用、公共交通機関はマスクなしには乗車ができなくなるなど、国民の皆さんの意識が変化してきたように感じる、と話されていました。

(※ アイルランドの現状は2020年9月取材時点のものです。)

 

世界中で新型コロナウイルスの影響は、まだ収まっていません。マスクをつけて外出する生活も続いていきそうです。

 

手作りマスクやマスクバンドなど、マスク生活を快適に過ごせるアイテムを作ってみてはいかがでしょうか。

 

PROFILE:*Flower note*

花をモチーフにした雑貨やアクセサリーを作るクリエイター。YouTube「花とあそぶ 暮らし*Flower note*」、Instagram「flower.note.masumin」で、花のある生活を発信している。ヨーロッパはアイルランド在住。

 

取材・文/前嶋みどり