「ちゃんとしてよ!」と思いつつ仲野太賀にハマる!
妻の立場なら、ことねのようにイライラして突き放したくなるはず。でも、当事者でなければ……、ハマります。もう大人、そして何より父親なのだから「ヘラヘラしないでしっかりして!」と思いつつも「ごめんね」という一言に「いいよ」と言ってしまいそう。たすくに少しでもそんな気持ちを抱いたら、大人になるまでもうちょっと待ってあげようかなと思ってしまいます。
ナマハゲは怠け心を戒め、家の厄を祓い、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の際をもたらす来訪神。「泣く子はいねぇがー」と大声で叫びながら地域の家々を周り、幼い子どもたちを泣かしてまわる姿は、今では大晦日の風物詩になっていますよね。子どもを泣かすナマハゲを大人になれないたすくがやっているというところもこの映画のおもしろい表現のひとつです。