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お腹の中で赤ちゃんが成長することで、心身ともに母親になっていく女性と違い、頭で理解する必要がある男性は、実際に子どもが生まれ、「パパ!」と呼ばれて初めて自覚するといったケースも少なくありません。このような温度差が出るのは仕方のないこと。しかし、映画『泣く子はいねぇが』の主人公は、その自覚が出てくるのが少々遅めで、妻から愛想を尽かされてしまいます。
映画『泣く子はいねぇが』
大人にも父親にもなれない
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舞台は、伝統行事「ナマハゲ」で有名な秋田県男鹿市。後藤たすく(仲野太賀)と妻・ことね(吉岡里帆)に娘が生まれます。幸せに感じるたすくですが、いまだにふらふらした生活を送っており、妻は苛立ちしか感じません。子育てに追われながら、頼りない夫に不安を募らせる妻を横目に、大晦日の夜にナマハゲの行事に繰り出し、泥酔。全裸になって街を走り回り、それがテレビで生中継され、恥ずかしい姿を全国に晒すことに。
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妻だけでなく、地元の人にも愛想を尽かされたたすくは、逃げるように東京へ。そして2年の月日が流れ、たすくに「妻と娘に会いたい」という思いが芽生えてくるのです。う〜ん、その思いが芽生えるのに2年。「今のままではダメ」という気持ちがあったにしても、ちょっと時間がかかりすぎですよ、たすくさん!