共働き時代に合った私らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。

 

社員の女性比率7割、店長の女性比率も6割と、多くの女性が活躍しているスープストックトーキョー。年間休日休暇120日、社外やグループ内複業が可能なピボットワーク制度などが含まれている「働き方開拓」には、ライフスタイルが変化しても長く働き続けられるアイデアがたくさん詰まっています。

 

長時間労働となりがちな飲食業で、どうしてこうした施策が実現できるのでしょうか?店頭でのアルバイトから現職の副社長までキャリアアップを経験してきた江澤身和さんと、入社してから3回の出産を経験しママ社員として働き続ける高砂恵さんにお話を伺いました。

 

PROFILE 江澤身和さん

株式会社スープストックトーキョー取締役副社長・ブランディング本部長兼人材開発部長。2005年、パートナー(アルバイト)として株式会社スマイルズに入社。スープストックトーキョーで社員登用後、複数店舗の店長や新規ブランド・新店立上げを経験する。これまでに300人以上のパートナーを育成し、そのうち14人が社員に。2018年に「Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2018」チェンジメーカー賞受賞。現在は、新たな採用・育成の仕組みづくりに取り組んでいる。

PROFILE 高砂恵さん

株式会社スープストックトーキョー人材開発部所属。2005年に株式会社スマイルズに新卒入社後、3回の育休・産休を経て、時短正社員のママ店長として勤務する。現在は自身の経験を生かして、人材開発部にて人材育成を担当。

 

改革ではなく働き方「開拓」で働いていることを自慢できる会社に

スープストックトーキョーの働き方開拓の施策群

 

──スープストックトーキョーの制度コンセプトは「働き方『開拓』」というネーミングが特徴的です。女性活躍推進や働き方改革ではなく、あえてこの名前を選んだ理由を教えてください。

 

江澤さん: 

スープストックトーキョーは、2016年にスマイルズより会社分割してできた会社です。会社として新しいスタートを切るあたり、どんな会社にしていこうか考えたところ、社員が自信を持って働ける、働いている人がもっと外に自慢できるような会社にしたいと思いました。

 

「改革」は経営者が主体となって今ある状態を抜本的に変える印象がしませんか?あえて「開拓」と名付けたのは、現状の課題を当事者に聞きながら自分たちに合った人事制度や仕組みにすることで、魅力的な会社になっていきたいとの思いを込めているんです。

 

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