パーティーにもピッタリ!「マクルゥーバ」(イラク)

次に紹介するイラクの「マクルゥーバ」も、家族の団らんや友人とのパーティーにオススメの一品。「お肉と野菜の旨味を吸ったごはんに、シナモンの香りやアーモンドの歯ごたえがアクセントとなり、美味しくいただけます」と本山さんはいいます。

 

マクルゥーバというのは、現地の言葉で『ひっくり返す』という意味。鍋の底に野菜やお肉を敷き、お米と一緒に炊いておき、皆の前で「マクルゥーバ!」の掛け声と一緒に、ポンっとひっくり返すのだとか。客人に対してのおもてなしや、親族が集まった席でふるまわれることが多いそうです。

 

「ケーキのような華やかな見た目なので、お子さんも喜ぶ一品だと思います。作り方も簡単なので、お子さんと一緒に作ったり、一緒にひっくり返したりすると、それだけでも盛り上がりそうです」

パーティーにぴったり!イラクのマクルゥーバ

【材料(2人分)】 米……2 合 なす……3 本(皮をむきサイコロ大) 牛もも肉……300g(サイコロ大) A|水……380 ㏄ A|塩……小さじ1

A|シナモン……小さじ1/2

オリーブオイル……大さじ 2

揚げ油……適量 スライスアーモンド……大さじ3

 

【作り方】 ① なすに軽く塩適量(分量外)を振り、15分置く。 ② フライパンにオリーブオイルを熱し、牛肉を入れ、塩適量( 分量外)を軽くふり、中火で火が通るまで炒める。 ③ ①から出てきた水分をキッチンペーパーでふきとり、180度の油で7分ほど揚げる。 ④ 炊飯器にを重ねて入れ、その上に米を加える。 ボウルにAを混ぜてから静かに加え、炊く。 ⑤ 焼き色を付けたスライスアーモンドをちらせば、出来上がり!

 

次回は、爽やかな酸味を感じるメニューをご紹介します。

PROFILE 本山尚義

本山 尚義シェフ
1966年神戸市生まれ。「世界のごちそう パレルモ」オーナーシェフ。大学在学中に料理に目覚め、日本国内のレストランでフランス料理などを修行。その後、世界30カ国をまわり、現地の人々と関わり合いながら料理を学ぶ。1999年神戸市に世界の料理を提供する「世界のごちそう パレルモ」をオープン。著書は『世界のごちそう 旅×レシピ』『全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ』『世界のおつまみレシピ』。 

 

文/立岡美佐子