エクササイズや食事制限…頑張っているのに、なかなかやせない方もいるのでは?思うようにやせない人にはある“共通点”があります。その原因を改善し、やせやすい体質へ近づけるのが「脂肪ほぐし」。手軽なのにやせる人が続出するそのメソッドを、美容家の千波さんにうかがいました。
体の“固い部分”を脂肪ほぐしでやせ体質に!
ダイエットに励んでいるのに思うように効果がでない方は、自分のやせたい部分を触ってみてください。ヒンヤリ固くなっていませんか?やせない方に多い共通点が、体が固くて冷たい「固太り」です。
固太りの原因に大きく関係しているのが筋膜です。私たちの全身は、筋膜というピッチリとした膜に覆われています。筋膜の固い体は、いわば全身に小さすぎる洋服をムリヤリ着ているような状態。
すると、筋肉の動きが制限され可動域が狭くなるため、運動をしても思うように体が動かず、カロリーの消費量も落ちてしまうのです。
そんな冷たくて固い体をほぐして筋膜を柔らかくする方法が「脂肪ほぐし」です。血液やリンパの流れが改善するだけでなく、体の可動域も増えて脂肪も燃えやすくなり、やせ体質に変わっていきます。
脂肪ほぐしでは、体の脂肪がつきやすいところやリンパ管の詰まりやすい場所を狙ってしっかりほぐしていきます。今回は基本ともいえる、血液とリンパ液を心臓へと戻すポンプの役割をはたす「ふくらはぎ」と、便の排泄に欠かせない「腸&乳び槽」のほぐし方を紹介します。
第2の心臓・ふくらはぎのポンプ機能をアップ!
ふくらはぎは「第2の心臓」ともいわれ、下半身の血液やリンパ液を流すためにしっかり機能させたい大事な部位。運動不足の人、日常的にヒールをはく人は特に固くなりやすいのでしっかりほぐしていきましょう。
STEP1:足首ほぐし
まずは足先からほぐしていきます。足の指でグー・チョキ・パーを10セット、その後に足首をゆっくり左右10回ずつ回します。
STEP2:アキレス腱ほぐし
床に座って左ひざを立て、人差し指と中指を曲げてアキレス腱を挟み、腱のラインに沿って上下にほぐします。イタ気持ち良いくらいの強さで行いましょう。左右・各10回。
STEP3:内くるぶし流し
右ひざを立て、左親指を使って内くるぶしからひざ下までを、すねの内側の骨の際に沿って強く押し流します。骨と筋肉の間に食い込ませるように行うのがコツ。左右・各10回。
STEP4:外くるぶし流し
床に座って右ひざを立て、ふくらはぎを両手で包むようにしながら、両手の親指を使って外くるぶしからひざ下までを、すねの外側の骨の際に沿って強く押し流します。ハリが出やすく筋肉で太く見える部分なので強めにしっかり流しましょう。左右・各10回。
STEP5:ヒラメ筋ほぐし
右ひざを床につき、こぶしでアキレス腱からひざ裏までをグリグリほぐします。長時間歩くと疲れやすく、血流が悪くなりやすい部位なので、入念に行いましょう。左右・各10回。