共働き時代に合った私らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。
「サイバーエージェントの女性活躍推進制度「macalon」が社内に浸透した理由とは?」では、女性活躍促進制度「macalon」の施策内容や当事者の立場に立った制度設計について、サイバーエージェントでのキャリアが長い上村さんに聞きました。
今回は現代女性にとって大きな課題であるキャリア形成の問題や、自社らしい制度内容を策定する秘訣について、引き続き伺っていきたいと思います。
PROFILE 上村嗣美さん
「リモデイ」と「対面」のハイブリッド型勤務を目指す
──全社リモート勤務に移行する企業が増えてきている中、サイバーエージェント社の藤田社長は5月25日のアメブロで、6月1日から毎週月曜日を全社員原則リモートの「リモデイ」に設定し、それ以外の日は通常の勤務体制に戻すことを発表しました。リモートワークが充分できる業務体制にも関わらずチームワークを大切に考えた決断として、話題となりました。
上村さん:
まさに今日(取材日である6月25日)からリモデイを月曜日と木曜日の週2回に増やすことが決定されました。実際に週1リモデイをやってみてリモートワークの良さも見えてきたので、もう少し在宅勤務回数を増やしても大丈夫かな、という判断です。
──そうなんですか!?リモデイを導入して社内の状況は、どうなっているんですか?
上村さん:
さまざまですね。コロナ禍でオフィスの全体的な出社人数は減りましたが、そこは社員の自主性に任せられています。
個別相談や情報共有なら場所の確保や移動時間が節約できるのでリモートが推奨されていますが、ブレストなどはみんなで集まった方がアイデアが出やすいですし、顔が見えるコミュニケーションならではの良さもあります。例えば、私は子どもの小学校の分散登校日は仕事に集中するためにあえて出社していますね。
社員からは在宅勤務になって規則正しい時間に食事を取ることができる、通勤ストレスがなくなることで健康面にプラスという声も聞きます。コロナ後に最適な「リモデイ」と「対面」のハイブリッド型の勤務体制を、今まさに考えているところなんです。
──ママ社員は在宅勤務の方が助かると思っている人は多そうですが、仕事に集中するために出社するという選択肢は意外と見落とされがちかも知れませんね。
上村さん:
一律にリモートワークに切り替えればいいということではないので、そこは社員の事情に合わせて考えていくべきですね。