子どもが「買う経験」をすると興味がわいてくる
こうして投資信託について何となくつかんでもらったら、次は「投資信託を買う経験」をさせてあげましょう。
横山家では、子ども一人ひとりに、本人名義の投資用証券口座を持たせています。これを使って、「世界中に投資しているものと日本だけに投資しているものがあるんだけど、どれにしようか」などと一緒に選びながら、試しに買うのです。
ポイントは子どもに選んでもらうこと。すると「自分で買った」意識が強くなり、興味を持ってもらいやすくなります。そして、少し経ったら、投資先のお金が“増えているのか、減っているのか”状況を伝えましょう。
すると、増えたときには「増えたんだね!」と目をキラキラさせて喜ぶはずです。逆に、減ったときには「減っちゃった…」とがっくりするでしょう。こうして、定期的に状況を教えれば、投資に興味を持ち、肌感覚で理解できるようになります。あとは、自分で投資について勉強し始めるものです。
現在、横山家の子どもたちは自分で考え、ローリスクな投資をするようになりました。貯金の一部で投資信託を買っていますし、6人の子どものうち、社会人になった2人は自分で稼いだお金を運用にまわしています。
長女は20歳になってすぐIDeCo(個人型確定拠出年金)を始めて、毎月2万3000円ずつ積み立てています。「このペースでいけば、余裕で60歳までに2000万円貯まるね」と言っていました。
投資教育をするもう一つのメリットは、親の投資リテラシーも上がることです。投資の知識が必要なのは親も同じですから、この機会に、子どもと一緒に勉強してしまいましょう。
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