「噛み砕いてはいけない」薬とは?

 

噛み砕くことによって、安全性や効果などによくない影響が出てしまう薬があります。

 

1.胃ではなく腸で溶けるように作られている薬

薬は通常、胃で溶けるものですが、あえて「胃で溶かしたくない薬」には、腸で溶けるように工夫を施します。 ●胃にダメージを与えてしまう薬


●胃酸で効果が出にくくなってしまう薬 など このタイプの薬は、噛み砕いてしまうことで胃が荒れたり、期待する効果が得られない可能性があります。

 

2.効果を長時間持続させるように作られている薬

薬の中には「徐放錠

(じょほうじょう)」、というタイプの薬が存在します。 この徐放錠は、薬の成分をゆっくり放出するように作られていて、効果がゆっくり、そして長時間続くのが特徴です。 このタイプの薬を噛み砕いてしまと、薬の効果が急激に出てしまい、副作用のリスクが高くなることが考えられます。

 

3.苦みを抑えるために作られている薬

薬の中には非常に苦いものもあり、こういった薬には飲みやすいようにコーティングが施してあります。 このタイプの薬を噛み砕いてしまうと、とても強い苦みを感じてしまう可能性があります。

 

このように薬には、目的によって様々な工夫が施されており、錠剤は錠剤のまま飲み込むことで、安全にかつ有効に作用するのです。