赤ちゃんに薬を飲ませたのに、吐いてしまった…このようなとき「飲み直すべきか?」と迷ってしまいますよね。 ひと口に「食後服用」といっても、生活リズムが整わないうちは食事のタイミングもばらばら。おなかがいっぱいだと飲んでくれないときだってあります。 「赤ちゃんの服薬」について、薬剤師がアドバイスします。

赤ちゃんが薬を吐いた「量」に注意

 

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赤ちゃんが薬を飲んですぐ(30分以内)に、ほとんどを吐いてしまった場合は、もう一度同じ量を飲ませてください。 このときすぐに薬を飲ませると、また吐き出してしまう可能性があります。30分ほど時間をおいて、休んでから飲ませてあげるようにしましょう。 また、30分以上経ってから吐いてしまった場合や、吐いてしまった薬の量が半分より少ない場合では、薬がある程度吸収されていると考えられますので、もう一度飲ませる必要はありません。

 

薬は主に小腸から吸収されますが、「薬を吐いてしまった」ということは、まだ胃の中に留まっていたということ。 飲んでからの時間も大事ですが、吐き出してしまった量から「薬がどれくらい吸収されているか」を判断する目安にもなるので、よく見てあげることが大切です。 吐き出してしまった量がよく分からず判断に迷う場合は、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

 

また、胃の中がいっぱいのときは吐きやすい状態となっているので、薬を飲むタイミングは「お腹がすいているとき」のほうが良い場合があります。 「食後」の指示になっていても、飲み方を変えられる可能性があります。吐いてしまうのが心配だたり、吐いてしまった経験がある場合は医師に相談してみてください。