喉の違和感や痛みが出たとき、手っ取り早い対処として「トローチ」を舐める方も多いと思います。 このトローチには、病院の処方で使用する処方薬と、ドラッグストアなどに売っている市販薬がありますが、違いはあるのでしょうか? 薬剤師が解説します。

そもそも「トローチ」って何のため?

 

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トローチは、口の中で徐々に溶かすことで、有効成分による口や喉の殺菌、消炎を目的とした薬です。 一般的な錠剤と比べて固いのは、舐めながらゆっくり溶けるようにするため。効果的に使用するためには、噛み砕いたり飲み込んだりせず、できるだけゆっくり舐めるようにしましょう。 ちなみに、真ん中に空いている穴は事故防止のため。舐めている間に誤って飲み込んでしまっても、息が詰まらないように工夫されています。

 

トローチの用途はうがい薬とほとんど同じですが、使用場所を選ばず、症状が気になる時にすぐ使用できるのが特徴。主な用途としては、次の通りです。

●口の中や喉の殺菌・消毒
●口内炎による痛みの緩和
●喉の痛みや不快感の緩和

市販薬の場合は、これらの用途に合ったものを選べるのが特徴です。処方薬の場合は、医師の診断が必要になるため、医師が必要と判断した場合に処方されます。 それぞれの違いを、詳しく見てみましょう。