「市販薬と処方薬」それぞれのトローチの特徴

 

市販薬のトローチの特徴

市販薬のトローチには、複数の成分が入っている商品が多く、成分の組み合わせにより自分の症状に合ったものを選べます。

殺菌消毒成分:セチルピリジニウム
抗炎症成分:アズレンやグリチルリチン
咳止め成分:デキストロメトルファン

 など

 

ただし症状に合っていないものを選んでしまった場合、効果を得られないだけでなく副作用にも注意しなければいけません。 多くの商品の中から、自分の症状に合ったものを選べるのが市販薬の良いところであり、また逆に難しいところ。 選び方のポイントとして大切なのは「必要な成分だけにしぼること」。迷った時は、医薬品登録販売者や薬剤師に相談するようにしてください。

 

処方薬のトローチの特徴

処方薬のトローチは、どの製品でも「殺菌消毒成分」しか含まれていません。効能効果には、口腔内の感染予防があるのが特徴です。 処方薬の場合は、医師から処方され、医師の指示通りに使用することが大事です。トローチが欲しいために受診したり、医師に処方をお願いしたりするのはNG。 医師の指示に従って、正しく服用してください。

 

PIXTA/Rose 

処方薬と市販薬の違いは「誰が判断して」使うのか

 

一般的に、処方薬と市販薬の違いは、もちろん成分が違う場合もありますが、共通する成分も多いといえます。しかし、大きく異なるのは「誰が判断して使うのか」という点。 これはトローチにも言えることで、市販薬の場合は自分の症状を「自分」で判断したり、もしくは症状を医薬品登録販売者や薬剤師に伝えて購入・使用します。 一方で、処方薬の場合は「医師の診断」によって決められた使い方で、指示通りに服用します。 トローチのような身近な薬でも、リスクにもなり得ることはあります。処方薬と市販薬の違いを理解し、適切に使用することが大切です。

 

 

文:けん@薬局薬剤師