エコで健康にも良いと人気の自転車。最近では通勤手段として使っている人もいますが、東京都では今年4月から自転車利用者の自転車保険加入が義務化されました。「良い試みだと思う!」と歓迎する声がある一方で、問題点を指摘する声も上がっています。
東京都で保険義務化がスタート!
東京都は去年9月、「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」を改正。一般の自転車利用者や関連事業者に対して、「自転車損害賠償保険」などへの加入を義務化しました。
自動車と違ってコンパクトでスリムなため忘れがちですが、自転車も法令上は立派な“車両”。万が一事故で相手に大きな怪我をさせたら、自動車事故と同じように高額な賠償金を支払うことになる場合も。たとえば自転車対歩行者の接触事故では、相手に重傷を負わせた小学生の保護者に対して約9500万円という賠償命令が出たこともあります。
今回の条例改正は自転車利用者の意識を変え、安全利用の推進につなげることも目的の1つ。「自転車なら大丈夫」という軽い意識で運転する人に、守るべきルールを改めて意識してもらう狙いがあるようです。たしかに自動車と同じように損害賠償保険が義務化されれば、事故を起こさないように交通ルールへの意識も高まるかもしれませんね。