「もっと気軽に家づくりを楽しんでもらいたい」という思いから、空間デザイナー・坂田夏水さんが立ち上げたショップ「Decor Interior Tokyo(デコール・インテリア・トーキョー)」。約8000点のDIYアイテムが揃い、家づくりのヒントと初心者でも気軽にできるDIYアイデアを提供してくれます。
前回のマスキングテープを活用したDIYに引き続き、今回は水性ペイントと壁紙を使った部屋の模様替えアイデアを教えてもらいました。
水性ペイントと取っ手の付け替えで、“いつもの”インテリアを変える
部屋にある棚や椅子などの家具に「ちょっと飽きてきたかな」と思ったら、買い換える前にリメイクしてみてはいかがでしょうか。
「Decor Interior Tokyo」で取り扱っているオリジナルの水性ペイント「夏水組ウォールペイント」シリーズは、“パリの部屋をイメージした”という、ちょっとくすんだおしゃれな色合いが魅力です。今回はこちらの水性ペイントを使って家具のリメイクを紹介します。
<材料>
- 好みの水性ペイント
- 刷毛
- 養生用テープ(マスキングテープなど)
- 付け替え用の取っ手
<引き出しのリメイク方法>
(1)引き出しを外して、もともと付いていた取っ手を外す (2)ペイントしたくない部分にマスキングテープなどで養生する (3)水性ペイントを刷毛で塗る (4)しっかり乾いたら、取っ手を取り付けて完成!
段ごとにカラーを変えればポップで可愛らしい印象に。しっかり乾かした後、「アンティークメディウム」という塗料を塗って仕上げれば、時間が経ったような味のある風合いを作ることができます。
また、全体を塗り直さなくても引き出しの取っ手を変えるだけで、グッと印象は変わります。同じ種類をつけても、様々な種類をあえてバラバラにつけるのも楽しいですね。
椅子の背もたれを部分的にペイントすれば、オンリーワンのユニークチェアの出来上がり!選ぶ色と塗る場所によって家具の雰囲気を自由に変えることができます。その時の気分に合わせた好みの色で試してみてはいかがでしょうか。
好みの壁紙が見つかったら“インテリアパネル”として部屋に飾ろう
「Decor Interior Tokyo」では壁紙の種類も幅広く、人気の高いウィリアムモリスやマリメッコ、ゴッホの絵画のデザイン壁紙など、他の店ではなかなか見かけない海外製のデザイン壁紙も多く取り扱っています。
壁紙を使ったDIYアイデアとして教えてもらったのが「インテリアパネル」作り。初めて壁紙を貼るという人でもパネルサイズなら気軽に挑戦でき、好みの壁紙をインテリアとして部屋に取り入れることができます。
<材料>
- 木製パネル(サイズはお好みで)
- 刷毛
- 壁紙用のり(木工用ボンドでも代用可能)
- カッター
<インテリアパネルの作り方>
(1)好みの壁紙を選んだらパネルよりもひと回り大きめにカットする。 (2)木製のパネル全体に、刷毛を使って壁紙用のりを塗る。 (3)空気が入らないように、パネルに合わせて壁紙を貼れば完成!
シンプルな壁でも、お気に入りの壁紙で作ったインテリアパネルを設置するだけで、まるで絵画を飾ったかのように部屋がアートな雰囲気に!
パネル以外でも、スツールの座面や引き出しの扉、階段の垂直になっている蹴込み部分などにも壁紙を貼ってイメージを変えることができるそうです。
さらに賃貸物件で壁紙の張り替えを諦めている人にオススメしたいのが、「スーパー・フレスコ・イージー」という、貼って剥がせる壁紙専用のり。水に溶かして使用し、下の壁紙を傷つけずに剥がすことができるので、賃貸物件の壁でも使用可能とのこと。
少しの手間で部屋への愛着度はぐんとアップするはず。釘やネジを使わず初心者でも簡単にできるプチDIYで居心地の良い空間づくりをしてみませんか?
【取材協力:Decor Interior Tokyo】
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-31-18
営業時間:11:00〜19:00
※政府の緊急事態宣言を受け4/7より臨時休業中。詳しくはHPでご確認ください。 定休日:水曜日
ネットショップ「MATERIAL」
https://material-interior.com/
取材・文/佐藤有香 撮影/緒方佳子