依存性のある市販薬の成分と問題点

 

iStock/Tijana87

 

依存性のある市販薬として、「濫用等のおそれのある医薬品」に指定されている成分は以下の通りです。 ●エフェドリン


●コデイン(咳止め)


●ジヒドロコデイン(咳止め)


●ブロムワレリル尿素(鎮痛補助)


●プソイドエフェドリン(血管収縮による鼻づまり改善)


●メチルエフェドリン(気管支拡張)

 

これらの成分は、市販の風邪薬や解熱鎮痛剤などに含まれています。 通常の用法どおり正しく飲んでいればほとんど問題はないと考えられますが、量が増えたり、飲む期間が長くなったりすることで「やめられない、止められない」状態となり、薬物依存となる可能性が考えられます。 また、不安などから逃れるために〝市販薬をあえて大量に摂取する〟傾向も問題になっています。

 

市販薬の依存では、依存性のある成分以外にも複数の成分が含まれていることも問題になります。例えば風邪薬を例に挙げてみます。 依存性を示すのは咳止めの「ジヒドロコデイン」ですが、その他に痛み止めの成分も一緒に飲むことになり、胃十二指腸潰瘍や腎障害の副作用も出やすくなる可能性があり、危険視されています。