子どもに粉薬を飲ませるのは、なかなか大変なもの。早く錠剤を飲めるようになってくれたらいいのに…と思ってしまうのではないでしょうか。なぜ子どもの処方薬は粉薬が多いのか、錠剤が飲めるようになるのはいつからか、薬剤師が解説します。
幼児に粉薬が処方される理由
幼児の場合、錠剤は窒息の原因になってしまうこともあります。 そして何より錠剤は、幼児や小児への適応が保険で認められていない薬が多いため、粉薬やシロップ剤が処方されているのです。 なかでもさらに、シロップ剤よりも粉薬の処方が多いと感じたことはないでしょうか。これには次のような理由があります。 ●シロップ剤の種類が少ない
●粉薬のほうが体重に合わせて処方量を調節しやすい
●シロップ剤では1回量が正確に測りにくい
●シロップ剤は保存期限が短い など 「なぜ粉薬が処方されるのだろう?」と疑問に思ったことがあるかもしれませんが、その背景にはこういった理由があるのです。