こちらは、山口県民のソウルフード「瓦そば」を自宅で楽しめるようにアレンジしたレシピ。
「瓦そば」とは、茶そばを熱々の瓦にのせて、その上に錦糸卵や牛肉、ねぎ、海苔を加え、レモンともみじおろしを添えたもの。瓦を用意するのはかなりハードルが高いので、今回はホットプレートと一般的な蕎麦で瓦そば“風”にしてみました。
瓦そばに馴染みのない人にとっては、蕎麦を焼くこと自体が斬新で、どんな食感になるのか想像しにくいかもしれませんが、熱々のホットプレートに接した蕎麦がカリッとなって、おこげのように美味しいんです。
また、本場では牛肉をかなり甘辛く味付けするレシピもありますが、こちらは子どもでも食べやすいようシンプルな味付けにしています。錦糸卵のふわっとした食感、ねぎ、海苔の風味のバランスも最高です。レモンともみじおろしをめんつゆに入れていただくと、爽やかな酸味とちょっとピリッとした辛さが加わります。
見た目もインパクト大で、最後まで熱々の蕎麦が楽しめる瓦そば“風”、ぜひお試しください!
ホットプレートで!瓦そば風の作り方
【材料(2〜3人分)】
生そば…300g 牛こま切れ肉…150g 万能ねぎ…4本 卵…2個 レモン(飾り用輪切り)…4枚 刻み海苔…適量 塩・こしょう…各適量 もみじおろし…適量 めんつゆ(ストレート)…適量 ごま油…適量
【作り方】
1.牛肉は大きいものがあればひと口大に切る。万能ねぎは小口切りにする。ボウルに卵を割り入れ、塩少々を加えて溶きほぐす。 2.ホットプレートにごま油と牛肉を入れて高温にし、牛肉を焼く。肉の色が変わってきたら塩・こしょうをして取り出す。 3.錦糸卵を作る。②のプレートを軽く拭いてきれいにし、ごま油を入れてなじませて溶き卵を流し入れる。焼きあがったら取り出して横半分に切り、細切りにする。 4.大きめの鍋に湯を沸かし、そばを袋の表示時間通りゆでる。ザルに上げて冷水で締め、水けをしっかりきる。 5.③のプレートを軽く拭いてきれいにし、ごま油を入れてなじませて④を広げる。②、③、ねぎ、レモン、海苔、もみじおろしをのせ、下が焼けてきたら保温にし、めんつゆにつけていただく。
PROFILE 田頭志保(たがしら・しほ)
フードコーディネーター・フォトグラファー。大学卒業後、新聞社にてカメラマンとして勤務。その後、料理と写真のテクニック、それに携わるフードコーディネーターの仕事に惹かれ、専門学校にて学ぶ。テレビや雑誌で現場技術を取得する傍ら、ロンドン〜中東での料理研究、写真活動を経て、現在フォトグラファー、フードコーディネーターとして活躍中。
取材・文/田川志乃 撮影/菅井淳子