診察が「流れ作業」で〝感じ悪い〟と思ったら

 

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 高血圧や糖尿病などで長く通院しているケースでは、薬の処方にほとんど変化もなく聴診や触診なども必要でないため、「診察が流れ作業のようで不安」だと感じられてしまうことも少なくありません。 特に多くの患者さんが集まる病院では、一人一人に費やせる時間は限られているため「変化のない患者さん」については、診察時間が短くなるものです。 医師目線から見ると、このような状況は昨今の日本の医療事情では、仕方がないことのように思います。

 

ですが医師は、短い時間の中でも素早く検査結果や血圧の記録などをチェックし、変化があれば検査の必要性や治療方法の変更などを説明するものです。 このようなケースで「流れ作業」だと感じたたときは、「健康状態に異常がなかった」と割り切るのもひとつの方法です。

 

しかし検査や治療は、患者さんと医師や看護師、医療機関との信頼関係の元で成り立つもの。 今回のアドバイスをお読みいただいても不信感が拭えないときは、担当医や医療機関を変えることも視野に入れてください。

 

 

文:成田亜希子