調剤薬局などで受け取る処方薬には、「使用期限」のあるものがあります。なかでも使用期限が短いものの代表格が「子ども用シロップ薬」。あまり気にしていない方が多いのですが、ぜひ使用期限を守っていただきたい理由があります。納得の理由を、現役薬剤師が解説します。

 

シロップ薬の使用期限

 

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シロップ薬は粉薬に比べて安定性が低いとされ、一般的な使用期限は「7日間程度

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と考えられています。 とはいえ、より安全な使用を考えると「処方日数を超えたら捨てる」ように心がけることをお勧めします。 例えば「5日分」の処方でお渡ししているシロップ薬は、「受け取ってから5日間」が使用期限と考えてください。 これは冷蔵庫で保管しても同じ。また「冷蔵庫で保管」すべき薬を室温で保管していた場合、使用期限はより短くなる可能性もあり注意が必要です。 では、なぜシロップの薬は使用期限が短いのでしょうか?